8回裏、1点を追う状況で1死一二塁の場面、DeNAの4番手投手である伊勢選手が投じた初球の132キロフォークボールを打ち返し、打球は一二塁間を抜けた
この一打で二走の近本選手が同点のホームインを果たし、虎党で埋め尽くされた甲子園スタジアムは歓喜の声に包まれた
「良かったです
(狙いは)言えないですけど、しっかり1球でね
いいバッティングできたと思います」と佐藤選手は試合後に自信をのぞかせた
彼は初回にも先制点を挙げるためのラッキーな一打を記録しており、CSで初の3安打猛打賞を達成した
前日の試合を含めて、彼は8打数4安打2打点、打率5割という驚異的な成績を残している
昨年のCSでは通算13試合で打率が1割6分3厘と苦戦していた佐藤選手だが、今年は40本塁打、102打点で、初の本塁打王と打点王のタイトルを獲得した
1年前とは一味違う姿を見せ、勝負所での強さを発揮している
その間には、2025年のシーズン最終戦から実戦から12日間隔を空ける期間もあった
台風の影響でオフシーズンの練習を転機に変え、甲子園でのシート打撃で150キロの直球をバックスクリーンに運ぶ好調を維持した
また、守備にも光るプレーを見せた
8回には1死二・三塁のピンチで、山本選手の三ゴロを素早く処理し、三走を封殺
試合の流れをチームにとって有利な方向に導く重要な役割を果たした
中日から現役引退を表明した中田翔選手(36)も試合中継でゲスト解説し、「スター性というか"持っています"ね」と赞えた
次戦で阪神は、今季対戦成績が防御率0.85と相性が悪いDeNAの先発・ケイ選手を迎える
佐藤選手は今季打率が2割5分とあまり自信を持てる数字ではなく、今後の勝負の先陣を切ることになる
佐藤輝明選手の活躍は、彼自身の成長を示すものであり、昨年の苦戦とは打って変わって見事なパフォーマンスを見せています。特に重要な局面での打撃が印象的で、チーム全体の士気も高めていることが感じられます。
キーワード解説
- クライマックスシリーズ(CS)とは?:プロ野球におけるポストシーズンのプレーオフで、優勝を目指すための重要な戦いです。
- フォークボールとは?:投手が投げる変化球の一つで、落ちる軌道でバッターを惑わせる球種です。
- サヨナラ打とは?:同点の状況から、勝ち越し点を挙げる打撃のことで、試合に勝利をもたらす瞬間です。

