近年、オリックスは本格派投手やスラッガーと呼ばれる強打者をドラフトで積極的に指名し、スカウティングの質を向上させてきた
これにより、毎年クライマックスシリーズ（CS）争いにしっかりと加わるチームへと成長している
今季もその路線を踏襲する可能性が高い
まず、オリックスの選手層を振り返ると、質は高いものの量が不足している現状が見受けられる
先発投手は100イニング以上を投げられる選手が5人いるが、中継ぎ投手は厳しい状況が続いている
特に、吉田 輝星投手、宇田川 優希投手、小木田 敦也投手の3人がトミー・ジョン手術によって離脱してしまった
トミー・ジョン手術とは、肘の靭帯を再建する手術で、特に投手にとって致命的なものである
これに加え、古田島 成龍投手も途中でチームを離れてしまい、毎年のように故障者が出ていることを受けて、投手の補強が急務となっている
打者に目を向けると、7年目の太田 椋内野手が初めて規定打席に到達し、打率.283を記録しており、リーグ4位という好成績を残している
また、杉本裕太郎外野手がチームトップの16本塁打を放つ活躍を見せ、中堅〜ベテラン選手のパフォーマンスも頼もしい
ただし、若手選手が伸び悩んでいることも大きな課題であり、強打者やパワーピッチャーを確保する必要がある
ドラフトの目玉候補としては、創価大の立石 正広内野手が挙げられる
オリックスは過去にもスラッガーを1位指名しており、近年では他球団と競合してもスラッガーを逃している
19年の石川 昂弥、20年の佐藤 輝明などがその例である
その一方で、ハズレ1位で獲得した宮城 大弥投手や山下 舜平大投手が戦力となっているため、賢い選択も期待できる
また、ハズレ1位候補として挙げられる花園大の藤原 聡大投手は、最速155キロの速球や多彩な変化球を持ち、ラスト登板では無失点を記録するなど、注目の存在である
2位指名では、外野手エドポロ・ケイン選手の獲得を狙うべきだろう
外野手の層が薄い中で、強力な打者の加入は攻撃力を飛躍的に向上させることが期待される
今後のドラフト戦略や選手獲得についての展開に注目が集まる
オリックスの今季のドラフト戦略は非常に重要であり、チームの将来に大きく影響する可能性がある。特に、スラッガーやパワーピッチャーの補強は、現状の選手層を見ても急務である。今シーズンの成功により、オリックスは良い選手を獲得するチャンスが拡がると思われる。どのような戦略で臨むのか、ファンとしても注目したい。
キーワード解説
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