岡本のメジャー挑戦は、今オフの注目ポイントとなっており、彼の市場価値や今後の動向についてMLB担当の安藤宏太記者が分析を行った
ポスティングシステムとは？
ポスティングシステムは、メジャーリーグに移籍を希望する日本の選手が使用する制度で、球団が選手の権利を譲渡することを意味する移籍先のMLB球団が提示した契約に応じた譲渡金が原球団に支払われるのが特徴である
メジャー挑戦の背景
岡本は、海外フリーエージェント（FA）権を取得するまでに1年を残しており、今回の挑戦が大きなメリットをもたらすと考えられている来オフには、MLBと選手会の労使協定が期限を迎え、新たな協定を巡る交渉が予定されている
この時期にロックアウト（契約交渉の中断）が発生することから、移籍チャンスが狭まる可能性がある
過去の事例とリスク分析
実際に2021年オフにポスティングを利用しようとした鈴木誠也（現カブス）は、ロックアウト解除後に契約が発表され、シーズン前に準備を整えるチャンスを失った岡本も同様の状況に置かれるリスクが高く、チームに馴染むための時間が不足することが懸念される
大型契約に向けた戦略
岡本の市場価値も高まっており、特に長打力が評価されている過去の日本人選手が結んだ高額契約に近い条件での交渉が期待され、29歳という年齢も有利に働く要素となる
岡本が得る可能性のある契約は、5年で100億円規模と見込まれる
まとめ
巨人にとって岡本のメジャー挑戦は大きな痛手となるが、ポスティングを利用することで一定の譲渡金を得ることができるため、一長一短の状況と言える岡本選手のメジャー挑戦は、彼自身のキャリアにとって重要なステップですが、移籍先の選定やチームに馴染む期間の確保が大きな課題となるでしょう。特に、過去のロックアウトの影響を受けた選手たちの事例が示す通り、タイミングが重要です。岡本選手が新たな環境でどのように活躍するのか、今後の動向が注目です。
キーワード解説
- ポスティングシステムとは？ 日本のプロ野球選手がMLBへ移籍を希望する際に使用する制度で、選手の権利を譲渡し、移籍先の球団が譲渡金を支払う仕組みです。
- ロックアウトとは？ メジャーリーグでの選手と球団間の労使協定が決裂し、契約交渉が中断されることを指します。これにより、選手はオフシーズンの活動が制限されます。
- 海外FA権とは？ 日本のプロ野球選手が一定の条件を満たした後、メジャーリーグ球団と交渉できる権利のことです。
