プロ野球界のレジェンド、平野謙が日本一を果たした92年シーズンを振り返る
平野謙（ひらの・けん）氏は、日本プロ野球界において多くの功績を残した名選手で、その活躍の一端を92年シーズンに垣間見ることができる彼は1991年シーズンで125試合に出場し、打率.281を記録
また、50犠打と13盗塁をマークし、36歳にしてもなお多彩なプレースタイルを見せつけた
ところが、日本シリーズではそのパフォーマンスも振るわず
彼は特に第2戦以降、打撃に苦しみ、試合中には打撃コーチの広野功氏に自ら外してほしいと懇願する一幕もあった
広野氏は平野氏を高く評価しており、迷わず出場を促したという
しかし、第7戦では右前打と決勝の二塁打を放ち、3打数3安打2打点と輝かしい結果を残し、チームを日本一へ導く重要な役割を果たした
92年シーズンも122試合に出場し、打率.280、48犠打、15盗塁を記録したが、ヤクルトとの日本シリーズでは打撃の衰えを感じる場面が見受けられた
それでもチームは前年に続き、4勝3敗で連続日本一を達成する
この成功を受けて、オフの契約改定で年俸が1億円に達することになり、かつての中日での年俸4400万円から大幅に上昇した
平野氏は「1億円プレーヤー」として多くの選手に囲まれながらも、契約更改時には感激の思いを抱いた
また彼を支えた中日球団には深い感謝の意を示しており、特に星野仙一氏に対して感謝の気持ちを表明している
この年は彼のキャリアの中で特筆すべき年であり、その後の球団経営の変化も見逃せない
平野 謙（ひらの・けん） - 1955年生まれの名古屋出身
名古屋商大から77年、ドラフト外で中日に入団
88年に西武、94年にロッテに移籍
右投げ両打ちの外野手として名を馳せ、ゴールデングラブ賞を9回受賞
盗塁王としても知られる
通算451犠打は歴代2位の記録を持ち、引退後も指導者として活躍している
平野謙選手の92年シーズンの振り返りは、プロ野球の真剣勝負の厳しさを物語っています。選手としての自己評価やコーチとの信頼関係、そしてチームとしての勝利を重視する姿勢が伝わってきます。年齢を重ねても挑み続けた姿は、多くの選手にとっての励みとなるでしょう。
キーワード解説
- 日本シリーズとは？プロ野球における年間の Championship で、日本の最高峰のチームが争う重要な大会です。
- ゴールデングラブ賞とは？守備の名手を称える賞で、毎年優れた守備を行った選手に与えられます。
- 犠打とは？打者が意図的にバットを振り、塁上の走者を進めることを目的とした打撃です。
- 盗塁とは？走者が投球と同時に次の塁へ走り、捕手からの送球よりも早く塁に到達することを指します。
