この日は多くの選手にとって人生を変える重要な日であり、涙と喜び、さらには驚きが詰まった一日となる
過去には数々のドラマが生まれ、特に注目される出来事を振り返りたい
1985年の驚きと涙
1985年のドラフトでは、PL学園の清原和博内野手が主役となった清原は巨人と密接な関係が噂されていたが、最後に選ばれたのは西武、近鉄、阪神など6球団だった
巨人の1位指名は早稲田大学に進学を決めていた同僚・桑田真澄投手となり、清原はその結果に涙を流した
しかし、西武に入団した清原は、高卒新人最多の31本塁打を記録し、その後の日本シリーズで巨人を倒して日本一に輝くなど、数々の名場面を演出した
1989年の「黄金ドラフト」
1989年には新日鉄堺の野茂英雄投手が注目を浴び、史上最多の8球団が1位指名を行った抽選の結果、近鉄が交渉権を獲得したが、外れた球団は他にも優れた選手たちを指名しており、まさに「黄金ドラフト」とも称される豪華な大会となった
特に、中日と西武はそれぞれ素晴らしいピッチャーを手に入れた
1990年の衝撃
1990年、亜細亜大学の小池秀郎投手が再び8球団からの指名を受けたが、入団拒否を事前に伝えていたためにロッテの金田正一監督が当選した際には驚愕が広がった小池は後日、社会人を経て近鉄に入団したが、その瞬間の驚きは多くの人に記憶されている
1991年の飛躍
1991年にはオリックスが4位指名した愛工大名電の鈴木一朗選手が後に「イチロー」として名を馳せることとなり、その実績は直後のプロ入り以降も大きく飛躍することに繋がった近鉄と広島もそれぞれの強力な選手を指名し、垣間見えた未来を予感させるドラフトとなった
今回のドラフト振り返りは、清原選手の涙や野茂選手の名声、入団拒否の衝撃といったドラマチックな瞬間を思い出させます。選手たちの人生が変わる特別な日であることは間違いありません。
キーワード解説
- ドラフト会議とは？野球選手がプロ球団からの指名を待ち受ける特別なイベントのことを指します。
- 高卒新人最多本塁打とは？高校卒業1年目の選手が打ったホームランの数の中で、最も多い記録を意味します。
- 交渉権とは？ドラフトで選手を指名した球団が、その選手と契約を結ぶ権利のことを指します。
