これは、6回表無死二、三塁の場面で、1点ビハインドの状況において起こりました
打席に立った森下選手は、ソフトバンクの先発投手・有原の厳しい140キロ台後半のツーシームに挑みました
カウントが2―2と追い込まれたところで、一塁走者の中野選手が二盗を決め、このボールがボールとなってフルカウントに
内野陣は前進守備を敷く中、二塁手が前へ出て遊撃手が深い位置を守りました
森下選手はこの状況でも冷静さを保ち、自分のスイングに集中
内角を狙われても思い切り良くスイングし、7球目を捉え、強い打球を放ちました
その結果、遊ゴロとなり、三塁走者の近本選手が悠々と同点のホームを踏むことができました
「何か事を起こせば1点入るなと思って打席に入りました
フォークとツーシーム両方に対応できるように意識していました」と森下選手は語りました
彼の打撃がチャンスを生かし、チームは1死三塁の状況を作り上げ、続く4番・佐藤輝選手の決勝二塁打へと繋がります
試合後、森下選手は「近本さんと中野さんが素晴らしい打者有利の場面を作ってくれたので、普通の内野ゴロがいいところに落ちて1点取れたと思います」と、その活躍を先輩たちのおかげとして感謝の気持ちを表しました
大舞台でもメンタルの強さを発揮する25歳選手は、今後の試合に向けての期待を高めています
今回の試合では、阪神の森下選手が状況を冷静に捉え、確実なプレーでチームを救ったことが印象的でした。大舞台での緊張感の中でも自分のスイングに集中できる選手はなかなかいません。このようなプレーがチームに勢いを与え、シリーズを有利に進める鍵となるでしょう。
キーワード解説
- 遊ゴロとは?:遊ゴロは内野手が処理するゴロのことで、打球が内野を転がっていく様子のことを指します。
- ツーシームとは?:ツーシームはボールが「横にズレる」特性を持ち、高速の球速を持つことから打者にとって打ちづらい球種です。
- フルカウントとは?:フルカウントは、ストライクとボールがそれぞれ3つずつの状態を意味し、次の投球がストライクであれば三振、ボールであれば四球となります。

