これはシーズンで最も優れた先発完投型投手に与えられる賞であり、故沢村栄治投手を記念して1947年に制定されました
選考委員会は、都内のホテルで会議を開き、全会一致で伊藤選手を選出しました
選考委員長の堀内恒夫氏（77歳）は、「伊藤選手は試合数、勝利数、完投数、投球回、奪三振、そして日本版クオリティー・スタートのすべてにおいてNo.1の成績を残しており、最終的に彼の数字が選考の決め手となった」とその根拠を説明しました
選考委員の一人、斎藤雅樹氏（59歳）は、「15勝以上の投手がいなかったのは残念ですが、完投数でも一番であり、伊藤選手がこの賞にふさわしい選手です」とコメント
その通り、伊藤選手は25試合登板し、150奪三振を達成しながらも、勝率は63%に到達しました
伊藤選手は27試合に登板し、6回の完投、14勝を挙げ、196回2/3の投球を行い、奪三振の数も195で両リーグでトップまたはトップタイの記録を持っています
昨季は該当者がいなかったものの、23年の山本由伸選手（当時オリックス）以来、2年ぶりの選出となりました
沢村賞とは？
沢村賞は、投手の成績を評価するために設けられた日本プロ野球の重要な賞であり、故沢村栄治氏の功績を称えるために制定されました受賞基準としては、15勝以上、150奪三振以上、10完投以上など、厳格な7項目が設けられていますが、近年は投手分業制を反映した評価基準も採用されています
選考基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 1 | 15勝以上 |
| 2 | 150奪三振以上 |
| 3 | 10完投以上 |
| 4 | 防御率2.50以下 |
| 5 | 投球回200以上 |
| 6 | 登板25試合以上 |
| 7 | 勝率6割以上 |
キーワード解説
- 沢村賞とは？
- 完投数とは？
- 日本版クオリティー・スタートとは？
