来季は本職の捕手だけでなく、内外野での起用案も浮上しているが、坂倉は3年ぶりに秋季キャンプに参加し、首脳陣にアピールする意気込みを持っている
この日からマツダスタジアムで行われている秋季練習に合流し、フルメニューをこなした坂倉は、「もう全部ですね」と意気込む
走攻守の全てにおいてレベルアップを誓った
新井監督は、小園を除くレギュラーについては白紙の状態であるとし、坂倉に対して「来年は捕手一本ではなく、内野や外野の練習もすると思う」と話している
一方で、坂倉には捕手としての強い意地がある
彼は「捕手のレギュラーを目指すのは当たり前」と強調し、自身の立場を改めて意識した
合流初日にはシート打撃にも参加し、遠藤投手から右翼線への痛烈な二塁打を放つなど、4打数2安打1四球の成績を残した
久々に実戦形式でのプレーに対して坂倉は、「取り組んでいることがあるので、それをやってどうかという感じだった」と述べ、手応えを感じたようだ
坂倉は今季、3月上旬に右手中指を骨折し、展開が厳しいシーズンを過ごした
指先の痛みや感覚のズレによって、盗塁阻止率は昨季の・385から・181にまで低迷した
この影響をもって、坂倉はリハビリ組に入りつつも、スローイングや打撃の練習は続けていた
全休の選択肢もあったが練習する道を選んだ坂倉は、「いろんな人と相談して決めた
最善を尽くしたい」と語り、強い意志を見せている
秋季キャンプ参加は、実に3年ぶりであり、彼は再起を賭けて練習に励む
今季の成績は打率・238、5本塁打、37打点と本来の不振であったが、藤井ヘッドコーチは、「彼の現状はレギュラーと決まっているわけではない
奪い取る姿勢が必要だ」と述べている
坂倉も現状の厳しさを理解し、「しっかりやれることをやりたい」と意気込んだ
昨年までの2年間は、侍ジャパンでの活動を通じて経験を積んできた坂倉
今年はカープでのアピールが求められる立場となり、捕手としてのプライドを持ちながら、日南でやるべきことに専念する日々が続く
坂倉選手の捕手としての意欲や、リハビリからの回復、秋季練習での成果は、彼の今後の活躍にとって鍵になるでしょう。捕手というポジションは特に守備の要であり、他のポジションでの起用案も含めて、彼がどう自身の役割を果たすかが注目です。坂倉選手の情熱が、来シーズンの広島カープに与える影響を期待しています。
キーワード解説
- 捕手とは?:野球におけるポジションの一つで、投手が投げたボールを受ける役割を担う選手を指します。守備や攻撃において非常に重要な役割を果たします。
- 秋季キャンプとは?:プロ野球チームがシーズンが終わった後に行う、選手の技術向上や体力強化を目的とした練習期間です。
- 盗塁阻止率とは?:捕手が相手の走者の盗塁をどれだけ阻止できたかを示す割合で、守備力の指標の一つです。高いほど捕手としての実力が評価されます。
- シート打撃とは?:ピッチャーが実際に投げたボールに対して打者が打つ練習形式です。選手がリアルなシチュエーションで打撃を確認できます。

