この試合の展開を、元中日ドラゴンズの荒木雅博氏に伺った
接戦となった試合
前回の第2戦では、ソフトバンクが10-1で勝利し、シリーズは1勝1敗のタイに戻った荒木氏は、「才木(浩人)投手が先発したため、厳しい戦いになると感じていた」と述べ、試合はロースコアの展開となった
打線の奮闘
この試合で目を引いたのはソフトバンクの打線特に4番の山川穂高が4回に同点本塁打を放つと、続く6回には1番・柳田悠岐のヒット、2番・周東佑京のバント、3番・柳町達のタイムリー三塁打で勝ち越しに成功した
荒木氏は「本当に強いチームの野球だなと思いましたね」と評価している
守備の課題
一方、ソフトバンクの守備には気になる点も多かった2つのエラーや捕手・海野隆司のパスボールがあり、ピンチを招いた
荒木氏は甲子園のグラウンドについて「土だからこうなったとは思わない」と語り、今宮健太の好守については「いい守備しますよね」と称賛した
投手陣の奮闘
4回以降は毎回得点圏に走者を背負ったソフトバンク投手陣だが、先発のリバン・モイネロが粘り強く好投し、後を受けた藤井皓哉、松本裕樹、杉山一樹も無失点に抑えた荒木氏は「全員がカバーしている試合だった」と、大きな評価を与えた
日本シリーズ全体を振り返って
荒木氏は、ここまでの日本シリーズを振り返り、「走塁の技術の高さが光っている」とし、選手の気持ちに寄り添った今回の日本シリーズ第3戦は、ソフトバンクの堅実さと投手陣の力が際立った試合でした。特に打線が点を取る一方、守備のミスも見られたため、今後の試合に向けて課題が残る結果ではありましたが、選手たちの気持ちがよく伝わるプレーが多かったと思います。
キーワード解説
- 日本シリーズとは?プロ野球の各リーグのチャンピオンチームが対戦する最高峰の大会で、優勝チームには栄光が与えられます。
- 接戦とは?得点が僅差で行われ、どちらが勝つか分からない緊迫した状況のゲームを指します。
- ロースコアとは?試合の得点が少ないことを意味し、特に投手戦の展開を示す場合に使われます。
- 守備とは?野球において、投手や野手が相手打者や走者に対してアウトを取るために行うプレイを指します。
- タイムリー三塁打とは?走者がいる状態で打者が三塁を打ったボールで走者がホームに帰ることができるヒットのことです。

