阪神のレジェンド、掛布雅之氏が野球殿堂入りを果たす

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 今年の野球殿堂入りの通知式が16日、東京都内の野球殿堂博物館で行われ、元阪神タイガースの名選手であり現在はスポーツ評論家としても知られる掛布雅之氏(69)がエキスパート表彰での殿堂入りを果たしました

掛布氏は昨年、選出に必要な有効投票数の75%以上にわずか2票届かなかったが、今年はそのハードルを越えました

阪神タイガースが初めて日本一に輝いた1985年にクリーンアップ(打順の中心選手)を組んだ盟友、ランディ・バース氏(70)に2年遅れての殿堂入りとなります

 掛布氏はスピーチの中で、「テスト生で阪神に入団した私が、こういう記者会見をするとは考えてもみなかった」と述べ、自身の殿堂入りに驚きを示しました

掛布氏はプロ野球人生の始まりをドラフト6位でスタートさせ、その後15年間で1656安打、349本塁打という輝かしい成績を残しました

特に、甲子園球場での通算144本塁打は歴代最多記録として刻まれています

 掛布氏のキャリアの一部は同い年の巨人・江川卓選手との対戦によって彩られ、真っ向勝負が語り草となっています

対照的に、プレーヤー表彰で殿堂入りを果たした最近の選手たちが40歳を過ぎても現役を続ける中、掛布氏は33歳で現役を引退しました

その引退の背景には、「体への負担が大きかった」と振り返り、自身の努力の結果ではあったものの、阪神の4番としての役割に殉じれば、もっと長く現役でいられたかもしれないという思いもあったようです

 また、掛布氏は2017年から阪神の2軍監督を2年間務めた後、選手たちに対して「誰の目にも触れない継続こそ力になる」と説いてきました

退任後も規則正しい生活を心掛け、トレーニングを続けています

この日も、掛布氏は東京入りする前に汗を流したといいます

 殿堂入りした掛布氏は、自身が31人目の殿堂入り選手となり、「自分のやってきた野球にウソはなかった

野球というスポーツを選んで良かった」と語る姿が印象的でした

長い野球人生を振り返りながら、彼はファンたちの記憶にも残る存在であり続けるでしょう

掛布雅之氏の野球に対する熱い思いと努力が、多くのファンから支持され続けている背景が見えてきます。今年の野球殿堂入りは彼にとって大きな喜びであり、同時に多くの人々にも感動を与える出来事でした。
キーワード解説

  • 殿堂入りとは? 野球選手がそのキャリアの中で非常に優れた業績を上げた場合、野球殿堂に名を刻むことができる栄誉を指します。
  • エキスパート表彰とは? 特定の専門分野で著しい成績や貢献をした人物に対して与えられる表彰の一つです。
  • クリーンアップとは? 通常、4番や3番に位置するチームの打順の中心選手のことを指し、得点を上げる役割を担います。
  • ドラフトとは? 各球団が将来の選手を選ぶために行うプロ野球選手の選抜制度のことです。

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