掛布雅之氏、野球殿堂入りを果たす – イチロー氏や岩瀬氏とともに名誉を受ける

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2025年1月16日、東京の野球殿堂博物館で行われた通知式で、掛布雅之氏(69)が今年の殿堂入りを果たしました

掛布氏は阪神タイガースで3度の本塁打王に輝き、1985年には日本一に貢献したことで知られています

また、プレーヤー表彰では、日米通算4367安打を達成したイチロー氏(51)が資格1年目での殿堂入りを果たしました

さらに、元中日の岩瀬仁紀氏(50)がプロ野球最多の407セーブを達成した実績から選ばれ、特別表彰として元セ・リーグ審判部長の富沢宏哉氏(93)も受賞しました

掛布氏は、イチロー氏や王貞治氏と肩を並べる栄誉にあり、「同じバッターとしての殿堂入りは非常に嬉しい

野球というスポーツを選んで良かった」と感慨を語りました

掛布氏は、自身のキャリアの源には、先輩である田淵幸一氏から受けた影響があったとし、「阪神の4番像は田淵氏だった

ヒーローになるためではなく、負けを背負える4番を目指した」と述懐しました

掛布雅之氏は、73年のドラフト6位で阪神に入団し、練習を重ねてレギュラーの座を勝ち取りました

彼は78年のオールスターゲームで3打席連続本塁打を放ち、以降、3度の本塁打王と打点王を獲得

特に1985年のシーズンは、「バックスクリーン3連発」という名シーンで有名であり、その年に阪神はリーグ優勝と日本一を達成しました

しかし、彼の野球人生には辛い過去もありました

1987年には飲酒運転で逮捕され、当時のオーナーからは「掛布は欠陥商品」と酷評されたこともありました

こうした批判を受けながらも彼は、甲子園で多くのファンの期待を背負い続けました

引退後の16年間、彼は阪神の2軍監督として若手選手の育成に尽力し、昨年11月には阪神の第8代OB会長に就任しました

今後は、阪神球団創設90周年を盛り上げるために精力的に活動する意向を示しています

殿堂入りは阪神淡路大震災から30年の節目でもあり、「この受賞は、子供たちや地域を笑顔にする活動をもっとやりなさいというメッセージだと受け止めている」と語る掛布氏は、自身の活動を通じて地域貢献にも力を入れる姿勢を示しています

掛布雅之氏の野球人生には、数々の栄光と苦難が交錯しています。3度の本塁打王に輝き、「ミスタータイガース」と称される一方で、逮捕や厳しい批判にも直面しました。それでも彼は阪神タイガースの4番打者としての自らの役割を全うし、後輩たちの指導にも尽力しています。今回の殿堂入りは、彼の努力と情熱が認められたことを意味し、今後の地域貢献への期待も高まります。
キーワード解説

  • 殿堂入りとは? - 野球殿堂入りとは、選手の優れた成績や功績を称えるための名誉であり、特定の基準を満たした選手が選ばれます。
  • 本塁打王とは? - 本塁打王は、シーズン中に最も多くの本塁打を打った選手に贈られるタイトルです。
  • 打点王とは? - 打点王は、そのシーズンで最も多くの打点(得点に絡んだヒットなどによるポイント)を記録した選手に与えられます。
  • オールスターゲームとは? - オールスターゲームは、プロ野球で選ばれた選手たちが競い合う特別な試合で、ファンの投票によって選ばれたスター選手が出場します。
  • 阪神タイガースとは? - 阪神タイガースは、日本のプロ野球チームで、関西を本拠地とする歴史ある球団です。

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