スピーチの終わりに、イチローさんは「明日で阪神・淡路大震災から30年がたちます」と万感の思いを込めて語りました
イチローさんは、震災当時21歳で神戸市を本拠地とするオリックス・ブルーウェーブに所属していました
選手寮で就寝中に震災に遭遇し、大きな揺れに襲われたことで「自分はこれで死んじゃうのかもしれない」と恐怖を感じたと語ります
寮があったエリアではそれほど大きな被害はなかったものの、この出来事は初めて命について考える機会となったと言います
今では、イチローさんは全国の高校生に対して自身のプレーを通じて野球を教えています
青少年と接する中で、「一被災者としての経験を、経験していない子供たちに伝えたい」との思いを強調しました
1995年のオリックスは「がんばろう神戸」という合言葉のもとリーグ優勝を果たし、翌年には日本一に輝きました
被災地に希望と勇気を届ける役割を果たしたのがイチローさんでした
イチローさんは、神戸が今でも特別な場所であると述べ、「これからも自分なりに進むことで、誰かのきっかけや支えになれればと思っています」と語り、未来への希望を持ち続けています
イチローさんのスピーチは、震災の記憶と思い出を共有する大切さを感じさせるものでした。特に、プロ選手としてだけでなく、一人の被災者として青少年に経験を語り継ぐ姿勢には、多くの人に勇気を与えてくれるでしょう。
キーワード解説
- 阪神・淡路大震災とは?兵庫県を中心に1995年1月17日に発生した大地震で、多くの命と財産が失われた歴史的な災害です。
- オリックス・ブルーウェーブとは?1991年から2004年まで存在したプロ野球チームで、神戸を本拠地としていました。
- 被災者とは?自然災害や事故などによって影響を受けた人々のことを指します。イチローさんも震災を通じてこの立場にありました。

