イチロー氏、阪神・淡路大震災から30年を振り返るスピーチ

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元プロ野球選手のイチローさん(51)は、16日に東京都内で行われた野球殿堂入り通知式のスピーチにて、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えることに触れました

スピーチの終わりに、イチローさんは「明日で阪神・淡路大震災から30年がたちます」と万感の思いを込めて語りました

イチローさんは、震災当時21歳で神戸市を本拠地とするオリックス・ブルーウェーブに所属していました

選手寮で就寝中に震災に遭遇し、大きな揺れに襲われたことで「自分はこれで死んじゃうのかもしれない」と恐怖を感じたと語ります

寮があったエリアではそれほど大きな被害はなかったものの、この出来事は初めて命について考える機会となったと言います

今では、イチローさんは全国の高校生に対して自身のプレーを通じて野球を教えています

青少年と接する中で、「一被災者としての経験を、経験していない子供たちに伝えたい」との思いを強調しました

1995年のオリックスは「がんばろう神戸」という合言葉のもとリーグ優勝を果たし、翌年には日本一に輝きました

被災地に希望と勇気を届ける役割を果たしたのがイチローさんでした

イチローさんは、神戸が今でも特別な場所であると述べ、「これからも自分なりに進むことで、誰かのきっかけや支えになれればと思っています」と語り、未来への希望を持ち続けています

イチローさんのスピーチは、震災の記憶と思い出を共有する大切さを感じさせるものでした。特に、プロ選手としてだけでなく、一人の被災者として青少年に経験を語り継ぐ姿勢には、多くの人に勇気を与えてくれるでしょう。
キーワード解説

  • 阪神・淡路大震災とは?兵庫県を中心に1995年1月17日に発生した大地震で、多くの命と財産が失われた歴史的な災害です。
  • オリックス・ブルーウェーブとは?1991年から2004年まで存在したプロ野球チームで、神戸を本拠地としていました。
  • 被災者とは?自然災害や事故などによって影響を受けた人々のことを指します。イチローさんも震災を通じてこの立場にありました。

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