この勝利により、2025年のプロ野球シーズンは幕を閉じた
ソフトバンクの優勝の余韻が冷めやらぬ中、各球団の補強戦略が動き出している
特に注目されているのが、台湾プロ野球・味全ドラゴンズの24歳の投手、徐若熙だ
彼は最速158キロを投げる剛腕として知られ、日本プロ野球（NPB）への移籍が期待されている
徐は今季、19試合に先発し、5勝7敗を記録したが、キャリアハイの114イニングを投げ、防御率は驚異の2.05、WHIPは0.81と非常に優れた成績を残している
WHIPとは、与四球と被安打の合計を、投球回数で割った数値で、投手の安定性を示す指標だ
彼は、しなやかなフォームから叩き出す158キロの4シームに加え、フォーク、カーブ、スライダーなども巧みに操る
これはかつて楽天の岸孝之投手を思わせるような投球スタイルであり、NPBでの成功を予感させるものである
現地時間10月29日、徐は海外移籍制度（ポスティングシステム）を申請し、中華プロ野球連盟（CPBL）もこれを承認したことで、今オフのNPB移籍が現実味を帯びてきた
味全ドラゴンズの公式サイトでは「海外でのプレーを真剣に検討できる段階になった」とのコメントも発表され、台湾メディアも大きな関心を示している
台湾の日刊紙『今日新聞』によると、ソフトバンクやオリックス、日本ハム、阪神、巨人、西武が徐の獲得に向けたスカウティングを行っているとのこと
ネットワークを通じて「国境を越えた入札戦争が始まっている」との見方もある
もし日本行きが決まれば、特に阪神の動きが興味深い
阪神はセ・リーグ三冠王の村上頌樹や多くの優秀な先発投手を抱えているが、助っ人投手に関しては計算できる選手が少ない
この状況において、徐の獲得は合理的な選択となる可能性が高い
複数の球団が争奪戦に乗り出すことが予想されるが、果たして台湾の怪腕を手に入れるのはどの球団になるのか、今後の動きから目が離せない
今回の日本シリーズでソフトバンクが勝利したことは大きな意味を持っています。彼らの強さの裏には戦略的な補強があり、特に徐若熙の存在が注目を集めているのは非常に興味深いです。台湾からの選手がNPBでどのように活躍するか、一層期待感が高まります。
キーワード解説
- ポスティングシステムとは？アメリカのメジャーリーグで始まった制度で、海外でプレーしている選手が日本のチームと契約するために必要な手続きを指します。
- WHIPとは？投手がどれだけランナーを出したかを示す指標で、与四球と被安打の合計を投球回数で割った数値のことです。値が低いほど優れた投手とされます。
