西武・今井達也、シーズン途中に新球シンカーを習得しキャリア最高の成績をマーク

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プロ野球西武ライオンズの今井達也投手が、2025年シーズンを終えた

投手として9年目を迎え、2年連続で開幕投手を務めた今井は、24試合に登板し10勝5敗の成績を残した

特に防御率は1.92という数字を記録し、自己ベストのシーズンを送った

これに加え、5完投と3完封を達成し、3年連続で2桁勝利を果たしたことも印象的だ

キャリアの転機:シンカーの習得

今井投手は、6月17日のDeNA戦で1試合17奪三振という球団新記録を樹立したものの、7月には月間防御率が5点台に達し、不調に苦しむ時期があった

そんな中、不調から脱却するカギとなったのが新球シンカーの習得だ

シンカーとは、ボールが落ちる変化球で、打者にとって非常に厄介な球種となる

新球による変化

今井は8月以降、フォークの割合を減らし、シンカーを本格的に投じ始めた

シンカーの習得に関しては、同じチームでプレーする糸川亮太投手からアドバイスを受けている

シンカーは、左打者に多く使用されるが、今井の場合は特に右打者に対しても7.6%の割合で投じる点が特徴的だ

今井投手のパフォーマンス

今季の現有5球種の平均球速は、ストレートが150キロ超、スライダーやフォークが138キロ前後である一方、シンカーは平均131.5キロとなっている

この緩急の変化によって、打者にとっては非常に打ちにくいボールとなっている

シンカーの奪空振り率は、対右打者で35.7%、対左打者では62.5%という優れた数字を記録している

記録的な成績
今井が残したシーズン被打率.176は、過去10年間のNPB規定投球回到達者の中で最も優れた成績となっている

このような新球の習得と運用の成功は、今季のチームにおいて彼がエースとしての存在감을発揮する一因となった

新監督西口文也のもと、西武は5位に終わりAクラス入りを逃したが、今井の投球がファンに与えた印象は非常に強いものであった

今後も彼が挑戦を続けることで、更なる飛躍が期待される

今井達也選手のシーズン途中での新球シンカーの習得は、選手としての成長を示しています。これにより、不調から抜け出し、キャリア最高の成績を収めたことは、彼にとってもチームにとっても大きな意味があるでしょう。彼の努力が認められ、多くのファンが今後の活躍を楽しみにしていると思います。
キーワード解説

  • シンカーとは?:シンカーは、ボールが投げられた後、横に揺れる変化球です。バッターにとっては、ボールの軌道を読むのが困難になるため、空振りを取るのに効果的です。
  • 防御率とは?:防御率は、投手が試合中に失点をどれくらい防げたかを数値で表したもので、一般的には1イニングごとに失点した平均を示します。数値が低いほど優れた投手ということになります。
  • 奪三振率とは?:奪三振率は、投手が試合中に三振を奪った割合を示す指標です。高い数字は、投手が打者を抑える能力が高いことを示します。

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