秋季キャンプが始まった10月30日
戦力外となり、現役引退を決めたソフトバンクの育成4年目、加藤晴空(そら)捕手(22)がスーツ姿であいさつに訪れると、選手たちが次々に声をかけた
特別なキャリア
加藤選手は、佐賀・東明館高で主将としてチームを春夏通じて初の甲子園に導いた実績を持つ選手時代には、目配り、気配り、心配りができる捕手として知られ、練習では他の選手をしっかりフォローし、試合ではベンチを盛り上げるなど、チームの精神的支柱ともなっていた
恩師からの言葉
4年目を迎える前の自主トレでは、初めて巨人・甲斐拓也捕手の自主トレに参加し、試合前の準備の重要性を学んだこれにより、「落ち着いてプレーができるようになった」と自信を持つようになったが、競争の厳しさが影を落とした
辛い思いと感謝
出場機会が限られ、「試合に出られないことが一番つらかった」と語る加藤選手は、戦力外を通告された日には甲斐選手に励ましの連絡を受けた甲斐選手からは「悔しさはあるだろうが、この世界に入ったことはプラスにしかならない
また自主トレに顔を出しにこい」と励まされた
次なる目標
「この4年間は感謝ですね」と語る加藤選手は、ユニフォームを脱ぐものの、別の形で野球に携わるという新たな目標を持っている周囲に愛された22歳の未来に期待がかかる
加藤選手のコメントや他の選手からの言葉を聞くと、彼がいかに周囲から信頼され、愛されていたかがわかります。競争が激しいプロ野球では、選手が置かれる状況が急変することもありますが、加藤選手はその中でも感謝の気持ちを忘れない姿勢が素晴らしいと思います。彼のこれからの活躍にも期待が持てます。
キーワード解説
- 育成選手とは?:育成選手は、プロ野球の各球団が特別に契約を結ぶ選手で、試合に出る機会が限られるが、育成を目的とした選手です。
- 自主トレとは?:自主トレは、選手が自己の判断で行うトレーニングで、特にオフシーズンに多く行われます。自主トレによって選手同士の交流や技術向上が図られます。
- 甲子園とは?:甲子園は、日本の高校野球の大会で、多くの選手にとって夢の舞台です。この場所での活躍は、プロ入りの大きなプラスになります。

