ロッテ・西野勇士、今季は未勝利で終わるも次回シーズンに向けた意気込みを語る
プロ野球ロッテに所属する投手、西野勇士選手(34)は、2025年シーズンを振り返り、今季は故障による離脱も影響し、9試合に出場して49回2/3を投げるも、未勝利(0勝4敗)に終わった防御率は3.08とまずまずの成績を収めたものの、勝ち星を挙げることはできなかった
一昨年の成功を再現するための努力
西野選手は、「昨年は調子が悪かったが、一昨年は素晴らしい成績を残したそこで、今オフは一昨年のシーズン前に行ったトレーニングを再度見直した」と述べ、自己トレーニングの取り組みを語った
特に、2月の春季キャンプでは初めて都城でのトレーニングを行い、寒さの中でも問題なくシーズンに入る準備ができたとのことだ
ストレートに対する自信
昨季からストレートを課題にしていた西野選手は、「今年のストレートについては自信がある」と話し、開幕前から手応えを感じていることを強調したオープン戦では12回を投げて2勝0敗、防御率0.75と素晴らしい数字を記録した
特に3月26日の調整登板では、4回1失点という結果を出し、迎えた初登板でも力強いストレートを武器に活躍した
試合を作る能力と今後の展望
西野選手は、「三振は取れる時は狙っていきたいが、相手の意識を考えた投球が重要」と語り、バッターとの駆け引きを重視したピッチングスタイルを貫いている今季もQS(6回以上、3自責点以内)を達成する場面が多々見られた
だが、その一方で勝ち星を得ることには苦労している
特にチームの打線の援護が乏しい中で、ゼロで抑える難しさを感じているようだ
離脱からの復帰と来季への意気込み
西野選手はシーズンの後半に右前腕屈筋群の筋損傷で離脱リハビリを経て、再びマウンドに戻り、8月17日のソフトバンク戦では優れた投球を見せた
しかし、その後の一軍登板はなく、今季も未勝利で終わることとなった
「来季に向けて、パフォーマンスを改めて見直し、再び勝利を目指していく」と西野選手は意欲を示し、今後の復活を誓った
ファンの期待に応えるべく、再びマウンドでの存在感を示すべく努力を続ける姿勢を明らかにした
西野選手は今季、試合数が限定された中でも一貫して冷静な分析を行い、投球における課題を洗い出している。その姿勢は高く評価されるべきもので、来季の復活を期待せずにはいられない。自己反省を行いつつも奮闘し続ける姿に、ファンも大いに心を打たれることだろう。
キーワード解説
- ストレートとは?:投手が速球を投げる際の基本的な球種で、直進性の強い球。バッターにとっては打ちやすいが、コントロールが求められる。
- QS(クオリティ・スタート)とは?:先発投手が6回以上を投げ、自責点が3点以内であることを指す。評価の一つで、これを達成することが求められる。
- フォークボールとは?:変化球のひとつで、ボールが急激に落ちる特性を持つ。打者にとっては狙うのが難しく、空振りを誘発しやすい。

