[THE GIANTS 2025]
2025年の秋季練習初日、青空の下で行われた練習において、東京ドームでの試合中に右手中指を骨折した巨人の甲斐拓也選手(32)が、改めて意気込みを見せました「来年こそ絶対やり返す
変な遠慮をすることなく、今までやってきた『甲斐拓也』としてのものをしっかりと出していく」と語る甲斐選手の顔には、明るい表情が浮かんでいました
甲斐選手は、8月23日に行われたDeNAとの対戦で本塁クロスプレー中に走者と交錯し、右手を巻き込む事故が発生
その結果、骨折が判明しましたが、試合にフル出場を続けるなど、その強粘り強さを示しました
クライマックスシリーズの敗退を自宅で見届けた際には、「悔しい1年だった」と、心情を吐露しました
出場した試合数は68試合と、2017年以来最少となりましたが、移籍初年度が不完全燃焼に終わった理由は、不慮のケガだけが起因するものではありませんでした
新しいチームメイトとともに試合を重ねる中で、自らのスタイルを模索し、「気持ち良く投げてもらいたい」と思うあまりに、自分の本音を隠してしまう場面もありました
さらに、交流戦では8連敗という試練に直面し、自己の存在意義に悩む日々が続きました
しかしながら、彼は準備を怠らず、チームの勝利を目指す姿勢で投手たちの信頼を獲得しました
自己最多となる11勝を挙げた山崎投手は、「試合に入るまでの準備や、投球後の反省を次につなげることが大事だと、甲斐選手から学びました」と語っています
このような職人気質の姿勢は、若手選手たちにも好影響をもたらしています
育成ドラフトの最下位からスタートし、球界を代表する捕手へと成長した甲斐選手
その原動力は、1メートル70センチという小柄な体に秘められた強い芯にあります
「これからは、自分の意見をはっきり言うことが重要だ
それが本来の自分の色」と話す彼は、3位に終わったチームをどう変えていくのか
日本一を経験したその扇の要として、これからの活躍が期待されます
甲斐拓也選手の再起に向けた決意は、試合中のケガや不安に満ちた心情を乗り越える力強さを感じさせます。彼自身の成長過程や、チーム内でのリーダーシップを発揮する姿勢が、チーム全体に良い影響を与えているため、2025年シーズンの彼の活躍が非常に楽しみです。
キーワード解説
- 秋季練習とは?秋の終わりに行われる練習で、選手たちが来季に向けての準備をする重要な時期です。
- クライマックスシリーズとは?プロ野球のポストシーズン進出を決めるために行われる試合で、下位リーグのチームが一発勝負で対戦します。
- 交流戦とは?セ・リーグとパ・リーグのチームが交互に対戦する特別なリーグ戦で、毎年6月頃に行われます。
- 育成ドラフトとは?若手選手を対象にした特別なドラフトで、成長が期待される選手たちが指名されます。

