オリックスがドラフト1位指名の藤川敦也投手、プロ入りへの期待が高まる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2025年11月6日、オリックス・バファローズが今年のプロ野球ドラフトでドラフト1位指名を受けたのは、153キロの速球を武器にする右腕・藤川敦也投手(延岡学園)である

彼の名前が呼ばれた瞬間、会場内は大きなざわめきに包まれた

藤川は、競合ドラフト1位となった石垣元気投手(健大高崎)に次いで、高校生投手として2人目のドラ1指名となった

藤川投手の実力と投球スタイル

藤川は春先から評判が高く、特に5月には明徳義塾との招待試合で彼の才能が証明された

この試合で藤川は3回からロングリリーフとして登板し、7回4失点という成績を残した

ここで彼は内外角、高め低めを巧みに使い分ける実戦力を見せた

安定したパフォーマンスを発揮

夏の大会でも藤川は3試合に出場し、17.2回で21奪三振、4失点という圧倒的な成績を収めた

今年のドラフト候補の高校生右腕の中には出力やフォームの崩れのある選手が多い中、藤川はいつでも安定したパフォーマンスを示していた

投球フォームの特長

藤川の投球フォームは、軸足にしっかりと体重を乗せ、縦回転で投げるスタイルが特徴である

体重移動がスムーズで、無駄な力が入っておらず、体の回転が横振りにならないため、ボールの抜けも少ないという利点がある

彼の速球は常時140キロ台中盤から後半で、手元でぐっと伸びる感覚を与えるホップ成分の高いストレートだ

多彩な変化球
藤川は速球だけでなく、カーブ、フォーク、スライダーなどの変化球も丁寧に投げ分ける能力を持っており、カーブで追い込んでからのストレートによる三振や、フォークを決め球に使った打者を打ち取るパターンも確立している

今後の期待とキャリアの展望

高卒1年目は主に体作りが求められる

出力と球速の向上、さらには変化球のレベルアップを図ることになるだろう

近年、プロ入り直後から急成長を遂げる高校生投手が現れる中、藤川も同様の進化が期待できる

1年目には苦労もあるかもしれないが、怪我なく順調に成長すれば、2年目からの一軍登板の可能性も見えてくる

西武・平良海馬投手のように先発、リリーフとどちらでも活躍できる選手となる可能性を秘めている

オリックスは、藤川を含む高校生を5人もドラフト指名した

ロマンを追求するオリックスにとって、藤川は将来のエースとしての育成を期待される逸材であり、彼の成長を見守ることはファンにとっても楽しみである

藤川敦也投手のドラフト1位指名は、その実力に対する期待を示すものである。特に、投球フォームや実戦力に関する評価が高いことから、今後の成長が楽しみである。オリックスの若手育成方針にも合致しており、藤川がどのようにプロの世界で活躍するか注目したい。
キーワード解説

  • ドラフト:プロ野球選手を選ぶための選考会で、各球団が選手を指名すること。
  • 右腕:投球する際に右腕を使う投手のこと。
  • 速球:速いスピードで投げられる直球のこと。
  • 変化球:曲がったり沈んだりするボールで、三振や打ち取るのに使われる。
  • 一軍:プロ野球チームの中で最もレベルの高い選手が集まるチームのこと。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。