古林睿煬、来日初完封勝利で印象的なシーズン締めくくり

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来日1年目を迎えた古林睿煬選手は、2025シーズンを鮮烈な印象とともに締めくくった

台湾・統一から移籍した彼は、5月11日の楽天戦においてプロ初の完封勝利を達成した

この試合では、6回二死まで完全投球を続け、最終的には9回98球で試合を終え、「マダックス」と呼ばれる100球未満での完封を実現した

初勝利からの成長とリベンジ

古林選手の来日初勝利から10日後のこの試合は、彼にひとつの重要な成長の証となった

4月23日の初先発時には楽天に対して3失点を許し、6回途中で降板して初黒星を喫したが、今回は十分な予習をもって挑むことができた

「今回は予習もできたので」とコメントした彼は、最高のリベンジを果たした

怪我との戦い

古林選手は、シーズン中にいくつかの怪我に悩まされた

来日直後の1月下旬に右脇腹を痛め、その影響でシーズンは思うように進まなかった

「交流戦開幕投手」として臨んだ6月3日の阪神戦では、またも左脇腹を負傷し、長期離脱を余儀なくされた

これらの負傷は、古林選手だけでなくチーム全体にとっても痛手となった

CSファイナルステージでの活躍

しかし、戦列復帰後の古林選手は勢いを取り戻し、セットアッパーとしても経験を積むことができた

CSファイナルステージ第5戦では先発として4回2/3を無失点で投げ、自らの潜在能力を再び発揮した

「マウンドに上がる前は不安も少しあったけど、自分の持っているものを全て出して抑えるっていうことを考えながら投げました」と述べ、来日2年目に向けての大飛躍を期待させる内容でシーズンを締めくくった

古林選手の今年のシーズンは、痛みを伴う経験とその中での成長が見えた印象深いものでした。特に、初完封勝利は彼のポテンシャルを示す良い証拠であり、来年への期待を高める要素となります。怪我を乗り越え、実力を発揮している姿は多くのファンに勇気を与えました。
キーワード解説

  • マダックスとは?:野球において「マダックス」とは、ピッチャーが9回を投げて完封勝利を収める際に、投球数が100球未満であることを指す。この成績は、ピッチャーの球数管理能力やゲーム運びの上手さを示すもので、非常に高い適性を必要とする。
  • セットアッパーとは?:野球の試合において、クローザー(守護神)に繋げる役割を担うリリーフピッチャーのこと。セットアッパーは、試合終盤に出場して得点を許さないように防御を行い、クローザーにバトンを渡す重要な役割を持っています。

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