小俣進さんが振り返る波乱のプロ野球人生とその軌跡

小俣進さん、波乱万丈のプロ野球人生を振り返る

プロ野球界で長年活躍した小俣進さん（74）は、広島、巨人、ロッテといった多くのチームでプレーし、その後は長嶋茂雄さんの専属広報としても知られています

神奈川県の藤沢商（現在の藤沢翔陵）から社会人野球を経て、1972年のドラフトで広島に入団した小俣さんは、トレードを3度経験しながらも、スポーツの世界で13年にわたって活躍しました

小俣さんが投手としてのキャリアをスタートさせたのは、藤沢商の2年生の秋でした

その際、「左投手がいない」ことを理由に投手へ転向したといいます

小俣さんは速球を武器に、卒業後は地元の川崎市に拠点を置く社会人野球の日本コロムビアに入団しました

しかし、入部翌年にはチームが解散という厳しい状況に直面します

その後、小俣さんは先輩に勧められて大昭和製紙に移籍しました

このチームは多くのプロ野球選手を輩出しており、小俣さんもここで新たなチャンスを得ることができました

やがて彼の速球が広島のスカウトの目に留まり、1972年度のドラフトで5位指名を受けることとなります

プロ入り後の初登板は1974年10月5日の中日戦で、僅か3分の2イニングを投げ、1失点という成績でした

多くの試合でワンポイントリリーフとして起用された小俣さんは、左腕としての役割を果たしました

巨人戦では王貞治選手と対戦し、ファーストゴロに抑えたという思い出も語っています

1975年には広島が球団創設26年目にして初優勝を果たし、小俣さんもその偉業に貢献しました

この年は、変革の年でもあり、長嶋監督が就任した巨人が屈辱の最下位に沈んだ一方で、広島は歓喜の胴上げを迎えました

小俣さんのキャリアは、数々の出来事に彩られた鮮烈なものでした

小俣進のプロフィール

名前	小俣進（おまた・すすむ）
生年月日	1951年8月18日
出身地	神奈川県
高校	藤沢商（現・藤沢翔陵）
プロ入り	1972年度ドラフト5位で広島入団
通算成績	174試合、16勝18敗、2セーブ、防御率4.73

小俣進さんのプロ野球人生は、厳しい環境を克服しながら形成されたものです。高校から社会人野球への道のり、さらにはチームの解散と再出発は、彼の運と才能を証明しています。多くの選手がプロになれない中で、さまざまな試練を超えて成し遂げた彼のキャリアは、多くの人に勇気を与えるものです。

キーワード解説

• ドラフトとは？：ドラフトは、プロ野球において、各球団が選手を獲得するための選考方法のことです。大学や社会人から選手を指名し、チームに所属させる仕組みです。
• ワンポイントリリーフとは？：ワンポイントリリーフは、試合中に特定の打者を抑えるために途中で投入される投手のことを指します。通常、一つの打席だけで役割を果たすことが多いです。
• プロ野球とは？：プロ野球とは、プロの選手たちが所属する野球リーグのことです。日本では、セントラルリーグとパシフィックリーグの2つのリーグがあります。