侍ジャパン、ピッチコム導入でサインプレーの練習を強化

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野球日本代表「侍ジャパン」は、令和5年11月7日に宮崎で行われた合宿の2日目に、最新の通信技術「ピッチコム」を用いたけん制やサインプレーの練習を実施しました

この技術により、捕手がピッチングの際のサインを無言で、ボタンを使って効果的に伝達することが可能になります

この日の練習には、4人の捕手が参加し、それぞれが送信機を装着しました

巨人の岸田行倫捕手(29)は「サインを出さずにボタンでできるので、そこは連係しやすいと思います

伝達の部分に関してはやりやすいかな」と感想を述べました

ピッチコムは、特に守備時の連携を効率的にするツールとして注目されています

しかし同時に、選手たちはピッチクロックという新しいルールにも直面しています

このルールは、走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は18秒という時間制限が設けられており、岸田選手は「ピッチャーが捕ってからの時間がそんなにないと感じます」と語りました

特に捕手がボールを受け取った後、ピッチャーへのリターンが迅速である必要がありますが、投手によってはマウンド付近に出てくることもあるため、時間管理が課題となっています

岸田選手は次のようにも指摘しました

「しっかりとした場所の決定と、記憶を保持することが重要です

『あれはどこやったっけ?』と迷っている間に時間が過ぎてしまうと、試合に悪影響を及ぼしかねません」とコメント

連日行われるトレーニングを通じて、この新しいシステムに慣れ、パフォーマンスを向上させることが目標です

今回の合宿で導入されたピッチコムは、テクノロジーが進化する中で選手たちの連携を高める重要なツールです。しかし、新ルールであるピッチクロックに対する選手の適応が求められ、今後はその時間内でスムーズに動けるようになるための練習が必要です。これは選手にとって新たなスキルの獲得でもあり、競技レベルの向上につながる可能性があります。
キーワード解説

  • 侍ジャパンとは?日本の野球代表チームで、国際大会に出場するために選ばれた選手たちが集まります。
  • ピッチコムとは?ピッチャーと捕手の間でサインを非言語的に伝達するためのデバイスで、チームの連携がスムーズになります。
  • ピッチクロックとは?投球やプレーのスピードを向上させるために設けられた時間制限で、試合の進行を早める目的があります。

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