上沢は8日、練習後に「180イニングを目標にしたい」と語り、自身の投球回数の向上に強い意欲を示しました
今季は144.2回を投げて規定投球回をクリアしましたが、自己最高記録である170イニングを更新することを誓いました
高いハードル
上沢の目標には厳しい現実が待ち受けています2025年シーズンにおいて、日本ハムの伊藤投手が両リーグで唯一、180イニングを上回る196.2イニングを記録したからです
最近のプロ野球では先発投手と救援投手が役割を分担する「分業制」が主流となり、多くの先発投手が投球回数を減少させる傾向があります
このため、上沢は「その流れに乗り過ぎないようにしたい」と自身の意志を表明し、先発 pitchers のプライドを守る姿勢を見せています
プレッシャーと責任
上沢が180イニングを達成するためには、1年間ローテーションを守り続けることが必要であり、1試合あたり平均7回以上を投げることが絶対条件ですまた、上沢自身も「負担は減らせるようにしたい」と述べ、リリーフ陣への負担を軽減したいとの考えを示しています
今季の成績とタイトルへの挑戦
今季、上沢は自己最多タイの12勝(6敗)、防御率2.74を記録しており、ソフトバンクのリーグ連覇と5年ぶりの日本一に貢献しましたしかし、投手タイトルを獲得することはできませんでした
「どれでもいいので1個取りたい
どれか取れれば(チームに)貢献していると思う」とタイトル獲得に向けた意気込みも明かしました
次のステップ
この日はみずほペイペイドームでトレーニングを行い、今後はファーム施設のタマスタ筑後でキャッチボールを行う予定です今季で契約満了となる有原投手の去就が不透明であり、ベテランの東浜投手もFA権を行使する見込みです
これにより上沢が最年長投手となれば、より一層大黒柱としての期待が高まります
上沢直之投手の来季目標は180イニングという意欲的なものであり、これには先発投手としてのプライドと責任が込められています。最近のプロ野球界では投球回数が減る傾向がある中で、上沢はその流れに逆らい、自らの役割を全うしたいと考えています。投手としての成績だけでなく、チームに対する貢献をも重視する姿勢が印象的です。
キーワード解説
- イニングとは?:野球において、イニングは試合の進行を示す単位で、各チームが攻守を交替し、一定のアウトを取るまでの時間を指します。
- 規定投球回とは?:プロ野球の選手が、シーズン中に一定の回数を投げることで、成績に認定される基準のことをいいます。
- 防御率とは?:投手が与えた得点を基に算出される指標で、与えた点数を投球イニングで割り、9をかけた数値です。低いほど良い成績とされます。
- 先発投手とは?:試合の初めから登板し、試合終了まで投げ続けることを目指す投手のことです。

