今回は試合における新たな戦術への取り組みが際立った
監督の阿部慎之助氏（46）は、「作戦を企てていくことが多くなる」と宣言し、選手たちも積極的に走塁を試みた
結果として、重盗を含む計7盗塁を記録し、昨シーズンの課題であった得点力不足の打開策を模索した
積極的な走塁が得点につながる
試合では、ヒットエンドランを試みて内野ゴロの間で得点を上げたり、盗塁に対する悪送球を利用するなど、機動力を生かしたプレーが印象的であった阿部監督は「なかなか（普段は）できない攻撃なんだけど、そうでもしないと点が入らないのかなっていうのもあるかもしれません」と語り、小技を絡めた多彩な攻撃の必要性を訴えた
監督の観察方法と選手へのフィードバック
この日の阿部監督は、ベンチではなく3階席から選手たちのプレーを観察した「上から見ることによって全体が見えるから、はっきり分かりますよね」とコメントし、その視点から得た気づきが多かったと振り返った
特に野手陣の守備姿勢については「カバーリング行ってねえな」といった具体的な指摘を行い、改善点を明示した
今後の展望
選手たちにとって、この紅白戦は単なる練習試合以上の意味を持つ監督の方針に基づく新たなアプローチが定着することで、チーム全体の機動力が向上し、来シーズンに向けた重要な準備期間となることが期待される
今回の紅白戦では、阿部監督が掲げる新たな戦略が効果的に機能していた。特に機動力を重視したプレースタイルは、今季の課題に対する解決策として非常に意味深い。また、監督が高い位置から全体を観察したことで、選手たちへの具体的な指導が可能になった点も、今後の成長に寄与するだろう。
キーワード解説
- 重盗とは？: 重盗（じゅうとう）とは、同時に二人以上の走者が盗塁を試みることを指します。特に、走者が二塁と三塁にいる場合に見られる戦術で、相手の守備陣を混乱させる効果があります。
- ヒットエンドランとは？: ヒットエンドランは、バッターが打つと同時に走者が次の塁を目指すプレーです。これにより、内野手の守備が崩れやすく、得点のチャンスが高まります。
