ペナントレースの奪還を目指す来季に向けて、特に国内フリートランスファー（FA）権を取得したリリーフピッチャー、中川皓太選手の動向が注目されている
中川選手は2015年のドラフトで7位指名を受け、東海大学から巨人に入団した
彼はサイドスロー気味の独特な投球フォームで、鋭いストレートを高精度に投げ分けることで知られるリリーバーである
今季は61試合に登板し、36ホールドを挙げ、防御率は2.24であった
昨シーズンは故障により15試合の登板にとどまったが、今季はその安定感を証明し満足のいく成績を収めた
中川選手がFA権を行使して他チームに移籍した場合、巨人にとっては左腕リリーフ陣に大きな打撃となる可能性がある
特に、左腕リリーフの高齢化問題が懸念される
中川選手以外の主な左腕リリーフには、32歳のアルベルト・バルドナード選手、33歳の高梨雄平選手がいるが、共に昨シーズンからパフォーマンスが低下している
バルドナード選手は、昨シーズン596試合に登板し26ホールドを記録したものの、今シーズンは来日3年目にして自己最少の19試合の登板で、防御率も3.29と数字を落とした
高梨選手は、プロ1年目から活躍しているが、今シーズンは21試合登板で防御率3.60と悪化しており、不安要素が残る
今年度から加入した28歳の石川達也選手は41試合に登板し、防御率2.14という良い成績を残しているが、バルドナード選手と高梨選手の年齢的な心配、及び全体的な左腕リリーフ陣の層の薄さが問題視されている
この状況を受けて、来季に向けて阿部慎之助監督がどのような策を講じるか注目される
読売ジャイアンツは今シーズンリーグ3位に終わり、来季のチーム強化が急務となっています。中川選手のFA権行使は、チーム状況に大きな影響を与えるため、その動向に注視する必要があります。
キーワード解説
- FA権とは？FA権は、選手が一定の条件を満たした場合に、他のチームと契約を結ぶことが許可される権利です。
- リリーフとは？リリーフは、試合中に先発投手に代わって登板し、試合を守る役割のピッチャーのことを指します。
- ホールドとは？ホールドは、リリーフピッチャーが試合をリードしたまま試合を終わらせた場合に与えられる記録です。
