この試合は、今月15日と16日に東京ドームで予定されている韓国との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」に向けた準備の一環として実施された
今回の試合では、来年3月に開催されるワールドベースボールクラシック（WBC）で導入されるサイン伝達機器「ピッチコム」や、投球間の時間制限「ピッチクロック」を試験的に導入し、その効果を検証した
投球間の時間制限「ピッチクロック」とは
「ピッチクロック」は、試合時間を短縮する目的で、投手が投球を開始するまでの制限時間を設けるルールである具体的には、走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は18秒以内に投球動作を始めなければならず、これに違反すると1ボールが宣告される
選手のパフォーマンスと意識
この日の試合で大勢（巨人）は2回から登板し、11球で3者凡退を達成したしかし、ピッチクロックを意識するあまり、投球に急いでしまったと自身の感想を述べた
「終わってみたら7秒ほど残っていたので、もっと時間を使えると思った
投げ急いでいたことでフォームが崩れた」と振り返った
サイン伝達用具「ピッチコム」の体験
また、サイン伝達用具である「ピッチコム」についても言及「音量を調整できるが、観客の拍手などと被ると聞こえづらくなる」との印象を語り、今後の韓国戦やWBC本大会で観客が多くなる中で、聞き取れるようにしたいと述べた
今後の展望
大勢は「韓国戦が最後のアピールチャンス」と捉えており、自身の存在感を示す結果を求めているまた、WBC公式球に関しても「不安なく投げられるようになってきた」とし、試合に集中できる手応えを感じていることをアピールした
今回の練習試合では新しいルールが導入されており、選手たちはそれに適応する必要がある。大勢選手の発言からも、ゲームの流れが選手に与える影響について考察する必要があるだろう。適応することで、よりスムーズなゲーム運営が期待できるが、選手が慣れるまでには試行錯誤が必要である。今後の大会へ向けて、これらの新ルールにどのように順応していくのかが鍵となる。
キーワード解説
- 侍ジャパンとは？ 日本の野球代表チームで、国際大会に出場するために編成される。
- ピッチコムとは？ 投球におけるサイン交換を効率化するための電子機器。
- ピッチクロックとは？ 投手が投球動作を開始するまでの制限時間を設けて、試合時間を短縮するためのルール。
