これは10日に報じられ、今季の年俸8500万円(推定)からの増額および複数年契約が提示されたことが影響したと見られている
中川選手は申請期限の前日までじっくりと熟考し、最終的な決断を下したという
中川投手は、大卒10年目の今季は開幕から2軍スタートとなったものの、チーム最多の63試合に登板
キャリアハイとなる36ホールドを記録するなど、リリーフ陣を支える重要な存在となった
また、6年ぶりに60登板を超え、復活を遂げた印象を与えている
FA権行使については、シーズン全日程終了後に家族とともに話し合った結果、今オフの権利行使を視野に検討していた
しかし、球団からは計4度の残留交渉で熱意が伝わり、さらに自らの愛着が深いチームでの日本一を目指す道を選んだと考えられる
2015年のドラフト7位で東海大学から巨人に入団した中川投手は、4年目の2019年には自己最多の67登板と17ホールド、16セーブを記録
欠かせないリリーフ左腕として成長してきた
また、自身が厳しい練習を重ね、22年に腰痛を抱えながらも1軍登板ゼロを経験
育成契約も経て、今へ至っている
現在31歳の中川投手は、生え抜き投手としてチーム内で最年長
大学の先輩である菅野智之投手の背中を見ながら成長し、若手選手の模範でもある
19年と20年にはリーグ連覇に貢献しつつ、日本一の経験がまだない中、11年目の次季も巨人に貢献を続ける意向を示した
- 中川皓太(なかがわ・こうた)
- 1994年2月24日、大阪府出身
31歳
山陽高(広島)時代には甲子園出場経験なし
東海大学では主に先発投手として活躍し、4年生の時に春秋連続でリーグ最優秀投手賞を獲得
2015年にドラフト7位で巨人に入団
プロ入り1年目に初登板し、19年には自己最多の67試合に登板した
通算成績は334登板、14勝17敗、120ホールド、38セーブ、防御率2.94
183センチ、86キロの左投左打
キーワード解説
- フリーエージェント(FA)とは?選手が契約期間を満了し、他球団と自由に契約交渉ができる権利を指します。
- ホールドとは?リリーフ投手が、試合終了時に勝っている状況で登板し、勝利投手が有利な状態を守った場合に記録される成績です。
- リリーフ(救援)投手とは?先発投手が交替した際に登板し、試合を締める役割を担う投手のことを指します。

