今季、廣畑は8試合に登板し、7回2/3を投げた結果、0勝1敗、防御率は5.87と一軍に定着することはできなかった
廣畑選手は今季に向けての自主トレーニングのテーマを「思い切り投げないこと」とし、正確な力の伝達を重視して取り組んだと述べている
彼は「ちゃんと力を伝えながら投げることを意識している」と分析し、その成果が今の状態に良い影響を与えていると考えている
春季キャンプは都城で開始されたが、沖縄遠征から一軍に合流
2月の練習試合ではヤクルトや韓国のハンファ相手に登板した
しかし、3月に入ると春季教育リーグに登板が集中
特に3月21日と23日の巨人とのオープン戦では無失点を記録し、フォークボールが効果を示した
特に3月21日の試合では、140キロのフォークで打者を空振り三振に打ち取る場面が見られた
廣畑選手は「真っ直ぐと変化球の腕の振りを同じにすることを意識し、最近の好調は高さを間違えないことからきている」と語り、フォークを強化する意図も示している
彼は「フォークが良ければキャッチャーもそのサインを出すが、他の球種でも良い成績を収めている」とし、状況に応じた球種の使い分けを重要視している
開幕前にファームスタートとなったが、調子が良いことのアピールと、無失点で抑えられる理由を理解することが重要だと述べた
特に彼は、ストライクゾーンに投げることが相手打者にとって嫌なコースを理解する鍵だと考えている
5月4日に今季初昇格を果たすと、初登板の楽天戦では1回無失点で切り抜けた
しかしながら、続く試合ではパフォーマンスが低下し、最終的には一軍登録が抹消される結果となった
ファームでは安定した投球を見せていたものの、一軍昇格のチャンスには恵まれなかった
廣畑は「自分が投げる球についての意識を高めることができた」とポジティブに捉え、次シーズンに向けた自己成長を強調している
秋季キャンプではタイブレークでの経験も積み、実戦経験が成長に繋がるとの期待を語った
そして9月5日に再度昇格、その後は3試合連続無失点を記録するも、終始安定した状態を保つことができず、シーズンを終えた
来年はプロ5年目を迎える廣畑選手
来季は一軍定着を目指し、さらなる成長を誓う
廣畑選手の今季の振り返りは、様々な課題や成長を感じさせるものでした。彼の自主トレーニングのスタイルや球種の使い分けに対する意識は、今後の一軍定着に向けての意欲を感じさせます。特に、安定したコントロール力と球種の選択ができた経験は、彼の投球において重要であり、来季への期待が膨らみます。
キーワード解説
- 防御率とは?:防御率は投手の成績を表す指標の一つで、投球回あたりに何点の失点を許したかを示します。低いほど成績が良いとされます。
- フォークボールとは?:フォークボールは投球時に腕を大きく振ることにより、打者に急激に落ちる球を投げる変化球で、特に空振りを奪う力に優れています。
- タイブレークとは?:タイブレークは延長戦に入った際に、ランナーを一塁に置いてスタートするルールであり、試合を早く決めるために採用されます。

