このイベントは、プロ野球選手が契約の機会を得るための試みであり、成績が振るわない選手や新たに挑戦したい選手が参加することができます
巨人を戦力外となった高橋礼投手(35)は、このトライアウトに参加し、勝負の8球を投げ終えた後、「現役続行の強い気持ちで臨みました」と意気込みを語りました
彼は、トライアウトの開始8人目の投手として、午前中のマウンドに上がり、松山竜平(40=広島)、鈴木蓮(21=DeNA)、そしてケガのため不参加となったフルプに代わり出場したサポート選手と対峙しました
松山には痛烈な中前打を許したものの、鈴木蓮を三ゴロ併殺打に打ち取り、最後のサポート選手は中飛に打ち取ってマウンドを降りる際には笑顔を見せました
高橋投手は、「しっかり腕を振って投げることができましたし、自分らしくゴロを打たせることもできたので、そこは良かったかなと思います」とはっきりとした表情で振り返りつつ、「来年もNPBの舞台でやりたいという気持ちが強かったので、現役続行の強い気持ちで臨みました」と強調しました
また、「ファンの方もたくさん来てくださっていますし、そういう声援が今日も力になって良いピッチングができたかなと思っています」と、支持してくれるファンに対して感謝の気持ちを示しました
高橋投手は、ソフトバンク時代の2019年に12勝を挙げて新人王を獲得した実力派投手であり、テンポのあるサブマリン投法が特徴です
2023年オフにはアダム・ウォーカーとの交換トレードにより、泉圭輔選手とともに巨人に移籍しました
移籍1年目の昨季は4月7日のDeNA戦で1086日ぶりの白星を挙げるなど、11試合に登板し2勝2敗、防御率3.66を記録しましたが、プロ8年目の今季は1軍登板がなかったため、今回のトライアウトでの結果は非常に重要な意味を持つものでした
今回のトライアウトでは、現役続行を願う高橋礼選手の姿勢が印象的でした。ファンの声援を力に変え、自らの実力を証明しようとする彼の姿勢は、多くの選手にとって励みになるはずです。年齢を重ねてもなお高い志を持ち続ける姿は、プロスポーツの厳しさや素晴らしさを象徴しています。
キーワード解説
- トライアウトとは?選手が新たな契約先を得るためのイベント。
- 防御率とは?投手がどれほど抑えたかを示す指標。
- 新人王とは?プロ野球において、最も優れた新人選手に与えられる賞。

