中日・菊田翔友選手、トライアウトでの挑戦を振り返る
2025年11月12日、マツダスタジアムで行われたトライアウトに、中日ドラゴンズから戦力外となった菊田翔友(きくた・とわ)投手(22)が参加しました菊田選手は、トライアウトにおいて打者3人と対戦しました
まず最初の打者は、広島東洋カープから戦力外となった宇草孔基外野手
菊田選手は147キロの直球を投げ、一発で打ち取ることに成功しました
しかし、その後の2打者に対しては、DeNAベイスターズから戦力外となった鈴木蓮内野手、西武ライオンズから戦力外となった渡部健人内野手に対し、連続四球を与えてしまったのです
トライアウト後、菊田選手は「フォアボールがもったいなかった
修正できなかったですね」と悔しそうに語り、自身の直球については、「今回の球速はそこそこ出ていたが、少し浮いてしまった」と反省の言葉を述べました
彼は、他のトライアウトにも参加しており、その合否結果は未発表です
菊田選手の目指すのは、プロ野球復帰
また、現役を続ける熱意も強く、「2年でクビになってしまったので、もう一度戻りたい気持ちがある
まだ野球をやめるつもりはない」とコメントしました
彼は愛知・享栄高から独立リーグの四国IL愛媛を経て、2024年の育成ドラフトで中日に入団
初年度はウエスタン・リーグで6試合に登板し、防御率2.84の好成績を収めました
しかし、2年目の今季は、同リーグで6試合の登板ながら1勝、防御率4.05と結果が出ず、戦力外通告を受けました
その際、「もっとやれると思っていたので本当に残念でした」という言葉からは、選手としての悔しさがにじみ出ていました
まだ22歳の若手右腕、菊田選手の今後の活動から目が離せません
菊田選手のトライアウトの結果は、彼のプロ野球人生の岐路に立たせるものでした。22歳という若さながら、4.05という防御率を経験した昨シーズンの悔しさをバネに、再挑戦するバイタリティが感じられました。彼の強い意志は、多くのファンに希望を与えることでしょう。
キーワード解説
- トライアウトとは?プロ野球選手が解雇された際に再契約のチャンスを得るための公開練習試合です。
- 防御率とは?ピッチャーが1イニングあたりに与えるラン数のことで、低いほど優秀を示します。
- 戦力外通告とは?チームが選手に対し、契約を更新しない意思を伝えることで、選手は別のチームを探さなければなりません。

