このトライアウトには38選手が参加し、シート打撃という実戦形式でプレーをアピールしました
シート打撃とは、ピッチャーとバッターが対峙し、実際の試合のようにボールを投げ、打つ形式の練習を指します
このトライアウトは日本プロ野球選手会が主催し、各球団の編成担当者や元選手が視察に訪れ、約5000人のファンが駆けつけて選手たちに声援を送りました
元巨人2軍投手コーチで、デイリースポーツの評論家である関本四十四氏は、特に印象に残った選手に楽天の宮森を挙げました
宮森は最速151キロの速球を記録し、「150キロを何球も投げていたが、オッと思わせる軌道の1球があった」と振り返りました
宮森は193センチの大型右腕で、これまでのプロキャリアで69試合に登板し、今季は10試合で防御率10・50という結果でした
関本氏は投球フォームにも注目し、「インコースにツーシームをまじえることができれば面白い」と期待を寄せました
また、日本ハムの左腕福田氏についても言及がありました
福田は今年29試合登板で防御率0・00という素晴らしい成績を残し、中村健選手から二三振を奪いました
関本氏は「真っすぐは142、3キロだが、スライダーやチェンジアップも持っている
左の中継ぎが不足しているため、チームは検討するかもしれない」と、注目の選手としての存在感を強調しました
さらに、前阪神の森木にも言及し、最速149キロを記録した彼について「体もいいし、いい球を持っている
覚えたばかりのツーシームを投げていて、球種を一つ覚えると全体が変わる選手と言える」と述べました
須木選手はまだ22歳と若く、育成選手の観点からも期待される存在です
野手では、西武の渡部が本塁打を放つも、打席で振り回しすぎる姿が指摘されました
ラストシーズンを迎える前広島・松山選手については、40歳を迎える彼の打撃技術は高いものの、来年の新シーズンをどう評価されるかが注目されるところです
トライアウトの重要性が改めて浮き彫りになったイベントでした。選手たちが自らの可能性を示すことで、ファンやスカウトに強い印象を与えることができるからです。特に、若い選手にとってはキャリアに大きく影響する機会となります。
キーワード解説
- トライアウトとは?:選手が自らの実力をアピールするための試験で、プロ野球選手が次に契約される可能性を探る場です。
- シート打撃とは?:ピッチャーが実際にボールを投げ、バッターが打席に立つ実戦形式の練習です。
- 防御率とは?:投手がどれくらいの失点をしているかを示す数値で、低いほど良い成績を意味します。

