巨人は12日、若手主体の秋季キャンプで今秋2度目の紅白戦を行った
阿部慎之助監督は、前回の紅白戦に続き、特別な視点から試合を観察した
既に全体を見渡せる3階の部屋から選手たちの動きをチェックし、細かい部分に気を配った
紅白戦では、攻撃陣がバントやヒットエンドラン、そして盗塁などを駆使して得点を重ね、6回にはリチャード選手が、育成選手の園田から外角の変化球を左手一本で捉えて豪快なソロ本塁打を放った
この一撃について阿部監督は「ワンハンドでもあんだけ飛んでくんだからね
来年につなげてほしいですよね」と期待を寄せた
しかし、チームにとっては厳しい状況もある
不動の4番として名を馳せた岡本選手が、ポスティングシステムを利用してメジャーへの挑戦を決断した
そこで阿部監督は「岡本が抜けて、とにかく全員でカバーしていかなきゃいけないので、全員でカバーして、何とか点取るんだと思ってやってもらえれば」と述べ、選手たちに団結を呼びかけた
また、投手陣についてはイニング間に行われる投球練習で、ワンバウンドの暴投が見受けられたことを課題として指摘した
「ピッチャーが交代して、マウンドに上がってから5球ぐらい投げるでしょう
それがちょっとひどいね」と厳しい言葉を浴びせ、「そういうのは意識を変えればできることじゃないかなと思って」と意識改革を促した
つまるところ、投球練習で制球が定まらない状態であれば、実際の試合でも急に修正することは難しい
相手打者に状態が悪いと見抜かれ、精神的に優位に立たれる可能性がある
競争が激しいプロの世界で隙を見せないためにも、投球練習での準備を怠らず、一球ずつ大切に投げることが重要であると強調した
今回の紅白戦での阿部監督の分析は、チームの変革期における重要な要素を浮き彫りにしました。選手たちが互いにカバーし合う姿勢が求められる中で、阿部監督のリーダーシップがどのように作用するのか注目されます。また、投手陣の課題も明確になり、来シーズンに向けた選手の成長が期待されます。
キーワード解説
- 紅白戦とは?:野球における紅白戦は、チーム内部で選手たちの実力を試すために行われる試合で、通常はチームを「赤」と「白」の2つに分けて行われる。
- ポスティングシステムとは?:ポスティングシステムは、選手が日本のプロ野球からメジャーリーグに移籍するための仕組みで、選手の権利を守るためのルールが定められている。
- ワンバウンドとは?:ワンバウンドとは、投球されたボールが地面にバウンドしてから打者に届くことで、正確な投球が求められるプロ野球では避けるべきミスである。

