これは来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた重要なプレーの場であり、選手たちにとっては最終アピールの機会となる
井端監督は、今回は二塁手や遊撃手に特化した選手を多く招集した
特に、牧(DeNA)、小園(広島)、村林(楽天)、野村(ソフトバンク)などが選ばれた
現在、米大リーグには日本人の内野手がいないため、WBC本番でも国内組を中心に選出されることが予想されている
井端監督は、自身が現役時代にプレーした「二遊間」のポジションを巡って、選手たちの激しい競争が繰り広げられている点を強調した
強化合宿が行われた宮崎市で、牧選手は精力的にバッティング練習に取り組み、23年WBC優勝メンバーでありながら、怠けることなく居残りで練習を続けている
その姿勢は松田野手総合コーチからも高く評価され、強化合宿の「MVP」に選ばれた
公式練習でも彼は、他の選手が終わった後も一生懸命にバットを振っていた
今回の韓国との2連戦では、投球間の時間を制限する「ピッチクロック」が導入され、WBCルールに基づいた試合が行われる
これは選手たちにとって、自らの力をアピールするための絶好の舞台となる
牧選手は、「勝負にこだわっていきたい
アピールする立場なので、自分の良さを出せれば」と意気込みを見せた
先発予定の曽谷選手も好調
15日の試合に先発予定の曽谷(オリックス)は、「状態もいい」と自信を持った様子で語った東京ドームでの登板は彼にとって初めてで、マウンドの状態も事前にチェック済み
「うちの京セラドームに似ていて、好感触だ」と、初戦への期待感を表した
井端監督は、「選手にとっては来年3月に向けて貴重な強化試合であり、日本にはないルールへの適応が求められる
一人一人が自分のものにしてほしい」と期待を寄せた
韓国の柳志炫監督も、「WBCを考える上で重要な試合であり、韓国で最も愛されるスポーツである野球で、ファンに応える良い機会だと思う」とコメントした
侍ジャパンの強化試合は、来年のWBCに向けて選手たちの競争が非常に重要な場となる。特に、ポジションの競争が激しくなっており、多くの選手が自らの実力を証明しようとする姿勢が見受けられる。監督やコーチの期待も高く、これからの試合結果が注目される。
キーワード解説
- ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)とは?:世界中の野球国が参加し、国別に競い合う国際大会である。トーナメント形式で行われ、過去には多くの日本チームが優勝を果たしている。
- ピッチクロックとは?:投手が次の投球を行うまでの時間を制限するルールで、試合のスピードアップを図るために導入されている。
- MVP(Most Valuable Player)とは?:試合や大会で最も優れた選手に与えられる称号のことで、その選手の活躍がチームへ大きな貢献をしたことを示す。

