小俣進氏、プロ野球の歴史を彩る巨人からロッテへの移籍を振り返る

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左の中継ぎ投手として長嶋巨人のV2に貢献した小俣進さん(74)は、1980年に3対2の大型トレードでロッテに移籍した

広島から巨人に加入してからの4年間、長嶋茂雄監督に感謝を伝え、新たな挑戦の場としてロッテを選んだ

プロ8年目にして初の完投・完封勝利を挙げ、先発ローテーションに加わるなど活躍を続けた

移籍の背景

79年の冬、小俣さんは契約更改の際に自由契約を球団に申し入れた

チーム内での立場や出番の減少を考慮し、他球団での再起を決意したことがきっかけだった

その後、報道では小俣さんと福島智春捕手を大洋のミヤーン内野手とのトレードとして取り組んでいたが、最終的にはロッテへの移籍が決定した

トレードの詳細

1980年1月10日に発表された移籍は、小俣さん、庄司智久外野手、田村勲投手と、ロッテの古賀正明投手、小川清一投手の3対2のトレードだった

ロッテは左腕不足に悩んでおり、長嶋監督は右の抑え投手を必要としていた

彼の移籍により、両球団のニーズが一致した

小俣さんの心境

移籍の際、小俣さんは長嶋監督に電話で報告

長嶋監督からの「頑張って来いよ」という言葉に感激しつつ、新たなチームでのチャレンジに前向きな気持ちを持っていた

川崎球場が自宅から近い距離にあったことも、心情的に受け入れやすい要因だった

初の完封勝利
移籍1年目のロッテで、小俣さんは26試合に登板し、6勝を挙げた

特に記憶に残るのは、8月28日の阪急戦での初完封勝利

制球力を保ちながらわずか2安打に抑えた投球は、彼のキャリアのハイライトとなった

巨人の状況

しかし、その後の巨人は激震に見舞われ、80年シーズンを3位で終えたことから、長嶋監督が解任されるという事態に直面した

小俣さんはそのニュースに衝撃を受け、長嶋監督に対する感謝の気持ちを改めて感じたという

小俣進のプロフィール

生年月日:
1951年8月18日
出身地:
神奈川県
主な経歴:
藤沢商卒業後、日本コロムビア、大昭和製紙富士を経て72年度ドラフトで広島に入団

プロ成績:
13年で174試合、16勝18敗、2セーブ、防御率4.73

小俣進氏の移籍に関するニュースは、プロ野球界の厳しさを物語っています。他球団でのプレーを望んだ彼の心情や、長嶋監督の言葉が移籍を受け入れる助けとなった様子が印象的です。移籍後の活躍が彼の選択の正当性を証明しています。
キーワード解説

  • トレードとは?: 2つの球団が選手を交換すること。選手の移籍先が変わることで、選手自身や多くのファンにとって新たなチャレンジとなる。
  • 完投とは?: 先発投手が試合を最後まで自分一人で投げ切ること。チームの勝利を手助けする重要な役割となる。
  • 完封勝利とは?: 試合中に相手チームに1点も得点を許さずに勝利すること。投手としての最高のパフォーマンスを示す。

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