巨人・高梨雄平選手、試練の中でも復活を目指す

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プロ野球の復活を目指す高梨雄平選手の奮闘記

 東京読売ジャイアンツに所属する高梨雄平選手は、今季不本意な成績に終わり、選手生命の危機とも言える試練に直面しています

22試合登板し、成績は0勝1敗5ホールド、防御率3.60という結果となり、プロ入り以来続いていた8年連続の40試合登板が途切れました

特に、高梨選手は5月中旬から約3ヶ月間ファームでの調整を余儀なくされ、9月には一軍昇格を果たしたものの、再びファームに戻ることとなりました

現在は右座骨部に炎症を抱え、リハビリ生活を送っています

打者との駆け引きと高梨の投球スタイル

 高梨選手は、左打者に対して被打率.290という難しい状況に直面しています

彼の独特の投球フォームでは、右足を上げた際に左腕が体の側面で隠れるため、相手打者から球の出どころが見えにくくなっています

しかし、打者との駆け引きが進む中で、コントロールが安定せず、直球やシュートでの失点が目立つようになっています

競争が激化する中での試練

 チーム内では新たな左腕リリーバー、中川皓太選手や、DeNAから加入した石川達也選手が活躍し、高梨選手の序列は下がっています

かつては8年以上に渡り2ケタホールドを記録していた実力者ではありますが、登板機会の激減が影響しています

高梨選手の過去と復活への強い意志

 高梨選手はドラフト9位で楽天に入団後、セットアッパーとして活躍し、特に2018年には自己最多70試合登板を記録しました

2020年には巨人にトレード移籍し、復活を果たすなど、試練を乗り越える能力を発揮してきました

昨年も51試合登板で4勝3敗25ホールド、防御率2.04という輝かしい成績を収めています

大学時代の挫折と成長
 大学時代には、早稲田大学で完全試合を達成するなど注目を集めていましたが、その後はリーグ戦で未勝利に終わる苦しい時期も経験しました

しかし、その挫折から学び、野球への情熱を失わずに成長し続けたことが現在の彼を支えているのです

高梨選手の物語には、試練を乗り越えようとする強い意志が見られます。プロ野球選手としての厳しい現実から目をそらさず、自らの投球スタイルを見直し、再起を図ろうとする姿勢は、多くの人に勇気を与えています。今後の彼の動向に期待が寄せられます。
キーワード解説

  • リリーバーとは?:リリーバーは、試合中に先発投手に代わって登板する投手のことを指します。主に試合終盤で登場することが多く、抑え投手もその一種です。
  • 防御率とは?:防御率は、投手がどれだけ得点を防いでいるかを示す指標です。1イニングあたりに与えた失点数を元に計算され、数字が低いほど優れた成績を示します。
  • 完全試合とは?:完全試合は、試合で投手が一人の打者も出塁させずに投げ切った試合のことを指します。非常に珍しく、投手にとっては最高の成果の一つです。

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