ヤクルト秋季キャンプ、池山新監督が抱く「聖地」への思い

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東京ヤクルトスワローズは11月17日、愛媛県松山市での秋季キャンプを終了しました

今回のキャンプは、「自主性」をテーマに掲げられ、選手たちは個別練習を例年より多く取り入れ、各自の課題に取り組む機会を持ちました

この取り組みは、最下位からの巻き返しを目指す来季に向けた第一歩とされ、池山隆寛新監督(59)は「合格点」と評価し、「来年の1軍を聖地にしたい」と、自らの展望を語りました

松山は、池山監督が現役時代に「ブンブン丸」として活躍し、自主トレーニングに励んだ場所でもあり、深い思い入れのある地です

今キャンプでは、約2週間にわたり若手選手を指導し、その表情には充実感が漂いました

池山監督は「神宮球場を特別な場所にしたい」と短い言葉に思いを込めています

今季は、2軍監督として3年ぶりのリーグ優勝を目指してスタートしましたが、開幕前から主砲・村上選手のコンディション不良など、故障者が続出しました

結果的に、今季1軍に登録された選手は62人(野手31、投手31)で、支配下選手の約9割が1軍を経験するという多くの選手にチャンスが与えられました

しかし、この状況を「利点」と捉えずに、池山監督は選手たちに「1軍に上がるために最大限頑張る」という姿勢を求めています

特に、若手選手には一皮むけるために必要な自主性を養うことが求めされており、キャンプでは全体メニューの前に約2時間の個別練習時間が設けられ、一人一人が課題に向き合う習慣を身につけることが期待されます

「気持ちが体を動かし、考えが技術を生む

こうした時間が来年の成功に繋がる」と池山監督は述べています

来春のキャンプに向けては、待機時間を減らし、より効率的かつ自主的な練習環境を整えていきたい考えです

一部球団では厳しさを強調した伝統的な指導法が見られる中、池山監督のアプローチは新しい流れを感じさせます

「(オフの期間中は)自覚と責任を持って行動してほしい」とのメッセージを送りました

また、松山キャンプでは、選手との交流イベントも行われ、この地域での地元支援者との絆を深める機会ともなりました

池山監督は「とても忙しい松山キャンプだった

一番驚いたのは私の胃袋」と冗談を交えつつも、選手たちを支える地元の応援の重要性を再確認していたようです

ヤクルトの秋季キャンプは、選手の自主性を強調しながら、新監督が若手選手の育成に力を入れる姿勢を示しました。特に松山での経験を活かし、チームを盛り上げようとする意気込みが感じられます。来季に向けた期待が高まる中で、選手たちの成長が鍵となるでしょう。
キーワード解説

  • 自主性とは?:自ら進んで行動すること。プロ野球選手にとって、自分自身で考えて練習する力が求められる。
  • 合格点とは?:目標に対して一定の基準をクリアしていると評価されること。池山監督は選手の努力を認めた。
  • 聖地とは?:特別な意味を持つ場所。神宮球場はヤクルトにとって重要なホームスタジアム。

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