阪神・大山が契約更改、ホームランゾーン設置を提案
阪神タイガースの内野手、大山悠輔選手(30)は、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の推定年俸3億4000万円でサインしました大山選手は昨シーズンに国内フリーエージェント(FA)権を行使しており、今季はその5年契約の1年目になります
彼はリーグで3位となる75打点を記録し、2年ぶりのチーム優勝に貢献しました
また、大山選手は交渉の場で甲子園球場に「ホームランゾーン」を設置することを強く求めました
この「ホームランゾーン」は、過去に存在した「ラッキーゾーン」の復活とも言えるもので、甲子園の外野フェンスを打者有利にするための改修を指します
大山選手は、「自分は野手ですので、ずっとこの問題について球団へ訴え続けてきました
投手と野手の間にはメリット・デメリットがあることも理解していますが、私の意見を伝えたいと思っています
球場の姿が変わるきっかけになることを望んでいます」と語りました
甲子園球場は両翼が95メートル、中堅が118メートルと広く、特に左中間・右中間の膨らみが大きいため、名物の「浜風」の影響で左打者の打球は風に押し戻されることがあります
そのため、大山選手は通算150本塁打の内、甲子園では65本を放っており、ホームランゾーンが設置されれば大きなアドバンテージを得ることができるでしょう
ただし、投手側の視点から見ると、球場が広い方が有利とされます
このように野球界では時代の変化に伴い、球場の在り方についても様々な意見が挙がっています
大山選手は、「ホームランゾーンが設けられることで損をする選手もいるかもしれませんが、球場のスタイルを変えていく必要があると思います」と述べました
昨年、大山選手の同僚である佐藤輝選手の提案は却下されたため、問題解決は一筋縄ではいきません
それでも大山選手は、「目の前の課題に集中し、次のシーズンに向けて新たな準備を進めていく」と強調しました
彼は打率や本塁打数に不満を抱いており、日本シリーズでは5試合で打率・056という結果に終わっています
今年は本拠地甲子園のスタンドへ白球を飛ばすことを目指し、覚悟を決めています
今季の甲子園球場における本塁打状況
| 年 | 試合数 | 本塁打数 | 1試合あたり本塁打数 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 62 | 36 | 0.58 |
| 1992年 | 61 | 71 | 1.16 |
| 1991年 | 60 | 105 | 1.75 |
キーワード解説
- 契約更改とは?選手がチームと新たに契約を結ぶ手続きのことで、主に年俸や条件について話し合います。
- ホームランゾーンとは?打者にとって有利な形で設置された区域のことで、フェンスが近くなるなどの変更があります。
- 国内フリーエージェント(FA)権とは?選手が他のチームと契約する権利のことで、一定の条件を満たした選手に与えられます。

