谷村選手は「力強いスイングをずっと心がけていたんですけど、コンタクト力も上げてきました」と述べており、高校三年間での打撃練習により自信を深めたことを強調した
高校時代から木製バットを使用して練習に励んできた彼は、プロの舞台でも同様のスタイルを続けている
谷村選手は、3月18日のオイシックス戦に9番・サードでプロ初出場を果たした
その試合の6回、136キロのカットボールを打ち返し、プロ初安打を達成
続く3月21日の西武との二軍戦でも、レフトへ二塁打を放ち、二試合連続安打を記録するなど、好調なスタートを切った
しかし、3月23日から4月16日までの期間、4試合連続で安打がなかった谷村選手だが、4月20日のヤクルト二軍戦では再び安打を放つ
「しっかり捉えることができたので、自分の中でもいいスイングだったかなと思います」と自信を持って語った
このスイングは、チームメイトの角中勝也選手を彷彿とさせるものがあった
その後、7月8日の日本ハム二軍戦では、代打として出場し145キロのストレートをライト前に強打
7月11日の楽天戦では、初球を捉え同点の2ランホームランを放ち、自身の初本塁打を記録
彼は「試合に出ることはなかなかないんですけど、少ないチャンスの中で結果を残せるようにやっていきたいと思います」と前半戦を振り返った
フレッシュオールスター明けは、出場機会が増え、8月には13試合中、多くの試合でスタメンとして活躍した
しかし、8月以降は打率.130、1打点で新たな課題が浮き彫りとなった
レギュラーシーズン終了後、みやざき・フェニックスリーグで複数安打を記録し、11月22日からはジャパンウィンターリーグ アドバンス2025に参加予定
彼はオフシーズンも実戦経験を重ね、来季に向けて準備を進める
取材・文=岩下雄太谷村選手のプロ1年目は、明暗が分かれたものの、成長の兆しを見せています。初安打や初本塁打など、貴重な経験を重ねる中で、彼の意気込みが感じられます。来季に向けた期待が高まる一方で、課題も明らかです。プロの舞台で生き残るためには、さらなる努力と工夫が求められます。
キーワード解説
- 育成選手とは?:プロ野球チームが特に若手選手や将来の有望な選手を育てるために設けた枠で、育成契約を結んだ選手が対象。
- 打率とは?:選手の打席数に対して成功した安打の数を示す指標で、選手の打撃能力を示す重要なデータ。
- 本塁打とは?:バッターが打球をホームベースを踏まずに外野のフェンスを越えて打つことで、得点を得る重要なプレイ。

