この日、報道陣に公開された練習内容は、壁当て、キャッチボール、ランニングとシンプルでしたが、特に注目を集めたのは、同じくソフトバンクから育成契約でロッテ入りした中村亮太投手とのキャッチボールです
この際、石川投手はスライダーやカーブなどの変化球も交え、今季に向けて調整が進んでいることを示唆しました
年始から前日まで沖縄での自主トレーニングを行っていた石川投手は、新たな本拠地であるZOZOマリンスタジアムでの初練習を振り返り、「心地よい風が吹いていて、たまたま今日は暖かいので『ここでやっていくんだ』という感覚が新鮮で、少し緊張もした」と述べました
ZOZOマリンスタジアムでは、2018年以降は通算7勝1敗、防御率2.47と優れた成績を残しており、昨シーズンも3試合で2勝0敗、防御率0.00という素晴らしい記録を誇ります
石川投手はこの点について「ポジティブな要素は結果として出ているが、自分の中ではそれを大きく意識せずに、風に注意が散漫にならないように集中することが大切だ」とコメントしました
マリンでの投球の鍵となる球種については、自身の武器であるパワーカーブを挙げ、新たにキックチェンジにも取り組んでいることを明かしました
彼は「これを使えるようになれば、それも重要な要素になってくる」と語り、2月1日からの春季キャンプに向けて、「自分の球種の質を1つずつ上げていきたい
そして、やることがたくさんあるので、妥協せずに一つ一つに取り組む」と意欲を示しました
石川投手の初練習は、緊張感と期待感が入り混じるものでした。新たなチームでのプレーを楽しみにするファンにとって、彼の調整の様子は特に注目されます。彼が持っている武器をどのように最大限に活かしていくのか、シーズンに向けての成長が期待されています。
キーワード解説
- FA権とは?選手が契約満了後に他球団と契約を交渉できる権利のことです。
- パワーカーブとは?スピード感がありながらも大きなカーブがかかる球種で、相手打者を欺くための重要な武器です。
- キックチェンジとは?投球動作の中で足の動きとボールのリリースを連動させ、より効果的に球を投げるテクニックのことです。