元広島・田中広輔がファン感謝デーで感謝の思いを伝える
広島東洋カープから戦力外通告を受けた田中広輔内野手(36)が、2025年11月23日、マツダスタジアムで行われたファン感謝デーに参加しました田中選手は2016年から2018年にかけて、リーグ3連覇に大きく貢献し、不動の1番打者として知られていました
今回のファン感謝デーへの参加は、球団の計らいによる異例のもので、多くのファンに対して感謝の気持ちを伝えました
この日、田中選手は最後の背番号2のユニフォームを着用し、約2万8000人のファンの前で感謝の言葉を述べました
「どこに行っても“応援しているよ”と声をかけてもらい、私生活の中でも力をもらった
ファンの皆さんに恩返しをするための場で、球団の方にも“出られるなら出なさい”とおっしゃっていただいた」と語りました
戦力外通告を受けた選手がファン感謝デーに参加するのは、非常に珍しいケースです
この日、田中選手はベースランニングイベントに参加し、ファンとハイタッチを交わしました
「あつまれ会沢翼大好き選手」のコーナーでは、同チームの会沢選手とのエピソードを話し、「会沢さんは、僕が選手会長を務めていたときに日々話を聞いてくれ、助けられた」と振り返る姿も見られました
また、地元テレビ局の中継では、選手トークコーナーに出演し、広島での生活を改めて振り返りました
「今年で最後ということで、寂しい気持ちもありますが、マツダスタジアムで胴上げできたことが一番の思い出です」と感慨深そうに述べました
田中選手は、「タナキクマル」と呼ばれるトリオで知名度を上げ、2017年には盗塁王と最高出塁率のタイトルも獲得しました
しかし、19年以降は打撃不振や故障により、出場機会が減少
今季はわずか15試合の出場にとどまりました
チームが若返りを進める背景の中で、田中選手は来季の戦力構想から外れ、コーチ就任や引退試合の打診を断り現役続行の意向を示しています
トークコーナーでの去就については、「決まっていませんが、様々な話があり、また皆さんに良い報告ができればと思っています」と述べ、選手としての成長に向けての意志を強調しました
この日、田中選手はファンへの最大限の感謝を伝え、新たな出発に向けて心を躍らせていたことでしょう
田中広輔選手のファン感謝デーへの参加は、戦力外通告を受けた選手にとって珍しい出来事であり、ファンへの感謝を直接伝える貴重な機会となりました。彼の熱い友情やファンからの支持が感じられる場面が多くあり、ファンにとっても特別な一日になったのではないでしょうか。今後、田中選手がどのような道を歩むのか、大いに期待されます。
キーワード解説
- 戦力外通告とは?: チームから選手に対して、契約解除や放出を知らせる通知のことを指します。
- 胴上げとは?: チームの選手が優勝した際に、仲間たちによって空中に持ち上げられる儀式のことです。選手にとっては非常に栄誉ある瞬間とされています。
- 盗塁王とは?: プロ野球において、一シーズンに最も多く盗塁を成功させた選手に与えられるタイトルのことです。
- 最高出塁率とは?: 打者が出場した試合で、どれくらいの割合で出塁(出塁すること)ができたかを示す指標で、そのシーズンで最も高い割合を記録した選手に与えられます。

