甲子園球場のテラス席設置議論、阪神選手の発言が火種に

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伝統ある阪神タイガースの本拠地、甲子園球場での「テラス席設置」に関する議論が再燃している

今回の火種となったのは、18日の契約更改後の会見で、チームの中心選手である大山悠輔内野手が球団に対してテラス席の設置を要望したことだ

この発言は、多くのファンやOBに重みをもって受け止められ、議論は当面続く見込みである

「テラス席」とは、球場の外野に設けられる観客席で、主にホームランを打った際にそのボールが飛び込むエリアを楽しむために設計されている

昔の甲子園球場では「ラッキーゾーン」が設置されていたが、それは1991年に撤去された経緯がある

また、甲子園と同様に「ピッチャーズパーク」と言われるバンテリンドームにも来季から「ホームランウイング」が設置されることが決まった

近年の日本プロ野球(NPB)では投手優位の傾向が強まっており、打者が活躍しやすい環境造りが求められている

甲子園球場は厚い黒土の内野と、自然の美しい天然芝の外野が特徴であり、湾曲した右中間と左中間の形状は他の球場と一線を画す

前OB会長の川藤幸三氏が初めて甲子園を訪れた際、その独特の景観に感動し、後の野球人生を決意したと話している

彼は「なんやこの球場! 丸い!」と興奮したという

現在、球団内でテラス席設置に関する具体的な意向は示されておらず、甲子園球場の特性を変えることへの抵抗感も強い

「美しい球場に余計な手を加えたくない」という声が根強いのだ

また、藤川監督はセント・アンドリュースのように、甲子園の独創性を重視する意向を示している

甲子園球場の未来に向けての議論は、古き良き伝統を守ることと変革の必要性の間で進んでいくことだろう

次世代に何を遺し、何を変えていくのか、新たな課題が浮かび上がってきている

今回のテラス席設置に関する議論は、プロ野球界での伝統と変革のバランスを考える上で非常に重要です。甲子園球場の独特の美しさをどう守っていくか、また、選手たちがより活躍できる環境をどう構築していくかは、今後の課題です。大山選手の発言がさらなる議論を呼ぶことを期待したいです。
キーワード解説

  • テラス席とは?:球場の外野に作られる観客席で、主にホームランを楽しむための特設エリアです。
  • ラッキーゾーンとは?:甲子園球場にかつて設置されていた、ホームランを打つために設けられた区域を指します。
  • ピッチャーズパークとは?:投手が優位に戦える環境の球場を指し、特に投手による支配が強いとされる球場のことです。
  • ホームランウイングとは?:バンテリンドームに設置される新たな観客席で、打者にとって有利な環境の整備を目的としています。
  • セント・アンドリュースとは?:スコットランドにあるゴルフの名門コースで、難易度の高いコース設計が特徴的です。

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