元西武・石毛宏典が語る巨人との戦いと指導者・広岡達朗の影響

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 プロ野球界の名選手にスポットを当てた「巨人が恐れた男たち」シリーズの第11回では、元西武ライオンズの石毛宏典さん(69)が登場しました

石毛は1980年代から90年代にかけて、西武の黄金期を支えた選手であり、巨人との熾烈な日本シリーズで注目を集めました

特に1990年の日本シリーズでは、巨人を4連勝で圧倒し、球界に衝撃を与えました

新人王からの成長

 石毛さんはプロ1年目の1981年に、打率3割1分1厘、21本塁打という成績で新人王を受賞しました

しかし、彼は「こんなもんか」と感じていた際、翌年に監督に就任した広岡達朗から厳しい指導を受けることになります

広岡監督は、石毛の守備について「下手くそ」と切り捨て、我流のプレースタイルでは長くは続かないと警告しました

広岡達朗の指導方法

 石毛は最初に反発しましたが、広岡監督の指導を受けているライバルたちの成長を見て、自身も学ぶ決心をしました

守備力を高めるために、基礎練習を徹底し、緩いゴロの捕り方のドリルなどを行い、選手として覚醒しました

広岡監督の厳しい管理のもと、食事やトレーニングに抵抗を感じることなく、10回のゴールデン・グラブ賞を受賞するまでに成長したのです

日本シリーズの激闘

 1983年、石毛が広岡監督の下で迎えた日本シリーズでは、古巣・巨人との対決が実現します

Seriesは5戦目を終え2勝3敗で王手をかけられる苦境に立たされました

しかし、広岡監督はチームを鼓舞し、最終的に2連勝を達成して日本一を獲得

逆転劇も多くあったこのシリーズは、石毛にとって忘れられない思い出となりました

広岡監督の人生観
 広岡達朗監督は93歳を迎えた現在も、選手のプレースタイルについて興味を持ち続けています

彼の探求心は、選手たちに対する教え方や、人生観に大きな影響を与えています

石毛はこの姿勢を「達人の域」であると評価しました

 石毛宏典さんは1956年に千葉県で生まれ、駒大から西武にドラフト1位で入団後、広岡監督の指導を受けながら成功を収めました

彼は06年に監督として現役を引退してからも、野球界において重要な役割を果たし続けています

今回のインタビューでは、石毛宏典さんの巨人との戦いの記憶や、優れた指導者である広岡達朗さんの影響を深く知ることができました。厳しい指導が選手に大きな成長をもたらすことを示しています。広岡監督の姿勢は、年齢を重ねても変わらず選手たちに影響を与え続けており、彼のような指導者がいることはプロ野球界にとって重要です。
キーワード解説

  • 新人王とは?プロ野球選手の中で初めてのシーズンで特に優れた成績を収めた選手に与えられる賞です。
  • ゴールデン・グラブ賞とは?守備において特に優れた選手に贈られる賞で、各ポジションごとに選ばれます。
  • 管理野球とは?選手の生活全般にわたる厳しい規律を課し、精神的および肉体的な鍛錬を重視する指導方法のことです。

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