阪神ドラフト1位・中込氏、プロのプレッシャーを語る

1988年に阪神タイガースにドラフト1位指名された中込伸氏（現・炭火焼肉「伸」店主）は、プロ入り以降の厳しい道のりを振り返っている

思い描いていた投手としてのキャリアと、現実の厳しさには大きなギャップがあったと語る

プロ入りのプレッシャーとフォームの乱れ

中込氏は、ドラフト1位の指名を受けた際の喜びから一転、思ったように実力を発揮できない苦悩を抱えていたという

入団前の練習生時代には「思ったところにボールが投げられた」が、プロに入った途端に「フォームがおかしいと感じるようになった」と明かす

彼はその原因を「やっぱりプレッシャーだったのかなぁ」と分析している

プロ初登板と肘の故障

中込氏は1990年にプロ初登板を果たした

しかし、試合ではいきなり苦しい結果となり、2回に4失点を喫し、無念の黒星デビューを迎える

その後も右肘の痛みを抱えることになり、彼のプロ生活は厳しいものとなった

肘の状態を改善するために行った手術が、アメリカでのものであったことも記憶に残っている

名医による手術とリハビリ

肘の手術はロサンゼルスの著名な医師、フランク・ジョーブ博士によって行われ、中込氏は手術後の入院生活を「最高でした」と振り返る

リハビリは沖縄で行われ、スキューバダイビングの免許取得など、ポジティブな経験もした

このように中込氏は、厳しい試練を乗り越えながらも前向きな姿勢を崩さなかった

将来に対する希望を失わず、その結果、次第に強さを発揮し始めた

中込氏のインタビューを通じて、プロ野球選手の抱えるプレッシャーや試練がどれほど厳しいものであるかを改めて感じました。彼が経験したアップダウンは、多くのアスリートが直面する問題であり、応援したくなる闘志が伝わってきます。

キーワード解説

• ドラフト1位とは？　プロ野球において、各球団が選手を選ぶ際に行う指名の中で最も権威ある選ばれ方を指します。
• プレッシャーとは？　周囲からの期待や評価が自分にかかる重圧のことを言います。これが選手に自信を持たせることもあれば、逆に影響を及ぼすこともあります。
• 軟骨除去手術とは？　関節の動きをスムーズにするために、遊離した軟骨を取り除く手術のことです。