中田選手は、日本の「4番右翼」として出場
4回の第2打席では、豪快なスイングでソロ本塁打を放ち、左翼ブルペンへと飛び込む見事な一撃を見せた
この本塁打は、彼がプロ野球人生をスタートさせた古巣の本拠地であるエスコンフィールドで決めたもので、ファンたちを熱狂させる場面となった
試合後、中田選手は「いろんな記憶がよみがえってきた」と、感慨深い表情を浮かべた
日本代表OBの中でも最年少での出場となった彼は、グラウンドに立つと、自身の日本ハム時代のユニフォームやタオルを掲げるファンの姿を目にした
「僕を育ててくれた地で特別な場所
心の底からうれしかった」と述べ、北海道で受ける声援に感謝の思いを抱き、全力でプレーしたことがうかがえた
この日の試合では、日本ハム時代の応援歌も演奏され、感情が高まる場面も
中田選手は「現役中、ほんとにファンの皆さんにいろんな迷惑をかけて、札幌を出ることになった」と自らの過去を振り返りつつ、「ファンの皆さんに今でも声援を送ってもらえるのは当たり前ではない」と語った
ジャイアンツ時代に札幌ドームでの交流戦で受けた大声援を思い出し、感情的になりかけた瞬間もあり、これまでの支えてくれたファンへの感謝が尽きなかった
また、この本塁打は23年に開業したエスコンフィールドでの“初本塁打”となった
「僕が日本ハムにいる時から、このサイズ感の球場にしてほしかった(笑い)
札幌ドームだったら、50本、100本ホームラン損してんのかな」といったユーモアも交えながら、故郷の地での思い出深い1日を振り返った
中田選手にとって、エスコンフィールドでのプレーは、感慨深い瞬間となったことは間違いない
この日を境に、彼のプロ野球人生が新たなステージに進むのだろう
【木下大輔】中田翔選手の引退試合がエスコンフィールドで行われ、多くのファンが彼のプレーを観戦した。その中で彼が自らの成績や過去の思い出を振り返る姿が印象的だった。試合後の涙の声は、選手としての歴史を感じさせ、ファンとの絆の深さを示していた。彼の進化がこれからも続くことに期待したい。
キーワード解説
- 本塁打とは?プロ野球で選手が打ったボールがフェンスを越えて得点が入るプレーのこと。
- 代表OBとは?代表となる日本の国際試合に出場経験のある選手を指す。
- エスコンフィールドとは?北海道にあるプロ野球チーム・北海道日本ハムファイターズの新しい本拠地球場のこと。

