岩瀬仁紀氏の野球殿堂入りに寄せる祝辞
元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏が12月2日、名古屋市内のホテルで開催された岩瀬仁紀氏の野球殿堂入りを祝う会に出席しました岩瀬氏は中日球団で通算1002試合に登板し、407セーブという驚異的な記録を樹立し、2025年1月に野球殿堂入りを果たしました
岩瀬氏の試練と復活の物語
祝辞の中で落合氏は、岩瀬氏がこれまでに3つの大きな試練を乗り越えたことを語りました試練1:2004年の開幕前の骨折
落合氏によると、岩瀬氏は2004年のシーズン開幕前に足の指を骨折一時は投球を諦めざるを得ない状況でしたが、それでも「投げますよ」と毅然とした姿勢を見せ続け、試合での苦しい状況にも耐えました
その根性が408セーブという記録を作る土台となったのです
試練2:北京五輪での誹謗中傷
次の試練は、2008年の北京五輪でのパフォーマンスに対する批判です厳しい状況を耐え抜いた岩瀬氏は、チームメートの助けを借りて復活を遂げました
この経験が彼にとって貴重なものとなりました
試練3:肘痛の障害
最後の試練は、原因不明の肘の痛みでした自ら「引退させてください」と申し出た岩瀬氏
しかし、落合氏は「まだ辞めさせない」と勇気づけ、最終的には見事なカムバックを遂げました
未来への期待
落合氏は、岩瀬氏がいつか指導者として戻ってくることを期待しており、彼の試練を乗り越えた経験を次世代の選手たちに伝えてほしいと締めくくりました「岩瀬さん、本当におめでとうございました」と感謝の意を表しました
記事の内容から、岩瀬仁紀氏のキャリアの多様性と苦難を感じます。特に、選手としての成長は試練を通じて得られたものであり、次世代へその経験を伝えていくことが重要だと感じました。このような選手の姿が、若い選手たちに希望を与えることでしょう。
キーワード解説
- 野球殿堂とは?日本のプロ野球選手の中で、特に優れた成績や貢献が認められた選手が名を刻む場所です。
- セーブとは?野球の投手がリードを守るために試合の終盤で登板し、無失点で投げ切ることを指します。
- カムバックとは?一度は引退や不調に陥った選手が再び現場に戻り、活躍することを意味します。
- 試練とは?人が直面する困難や障害のことで、乗り越えることで成長できる機会でもあります。

