防御率1.89という成績を収め、新天地でキャリアハイの記録を達成した
鈴木選手は今秋、特に課題とされる対左打者への対策を模索しており、オフにおけるトレーニングのこだわりについても明かしている
「唯一無二の武器」と称されるアンダースローでの投球を生かし、自己の存在価値を証明した鈴木選手は、移籍したチームでの初年度を振り返り、調子が後半に上がったことで、自身のパフォーマンスを引き出せたと納得の表情を浮かべた
鈴木選手は、昨オフの現役ドラフトで日本ハムから広島へ移籍した
この移籍は史上初の2位指名を受けるもので、「1巡目は絶対取りを行わなければならないルールがある中で、2巡目に踏み切ってくれたのは、大きな評価を示されたということです」とクラブへの感謝を語った
シーズン開幕時には1軍入りを果たしたものの、最初の5登板で防御率6.00という結果に悩んだ
「初めは情報を集めるところからのスタートだったので、セ・リーグとパ・リーグの打者傾向に戸惑い、自分のパフォーマンスを発揮できなかった」と語った
5月末には登録抹消されるも、8月に再昇格してからは11登板で計18回を投げ、わずか2失点という数字を残した
鈴木選手は、「自分の時はズレてくれる
150キロ超の投手に対しても、他の投手とは違った崩れ方をしているのではないか」との自信をにじませ、打たせて取る投球でポジションを確立した
来季に向けての課題として対左打者への対策を挙げる鈴木選手は、今季の対右打者の被打率が0.194であるのに対し、対左打者の被打率が0.255と差があった
「この秋も対左打者への取り組みを行っており、それがどれだけ通用するか確認していきたい」としっかりとした意志を語った
アンダースローの投手として体のしなやかさを維持するために、トレーニングには細心の注意を払っている
過去2年間はウエートトレーニングもやってみたが、体に合わなかったため、現在はエクササイズやインナートレーニングを重視している
この冬も、「可動域の中で強さを出すエクササイズを増やしたい」と進化を目指している
来季の起用法に関しては不透明だが、「臨機応変に対応できるのが私の強みです」と頼もしく語り、チームを支える便利屋としての役割を果たす考えを示した
選手プロフィール
| 名前 | 鈴木 健矢 |
|---|---|
| 生年月日 | 1997年12月11日 |
| 年齢 | 27歳 |
| 身長 | 176cm |
| 体重 | 80kg |
| 投法・打席 | 右投げ・左打ち |
| 出身校 | 木更津総合高、JX-ENEOS |
| ドラフト | 2019年度ドラフト4位、2022年にアンダースローに転向 |
| 背番号 | 41 |
| 来季年俸 | 3000万円(推定) |
キーワード解説
- アンダースローとは?:アンダースローは投手の投球スタイルの一つで、投球時に腕を下に振り下ろすような動作をします。このスタイルは、独特な角度でボールが投げられるため、打者にとっては打ちにくくなることがあります。
- 防御率とは?:防御率は投手の成績を示す重要な指標で、特定のイニング数あたりの失点数を表します。低い防御率ほど投手の成績が良いことを示します。

