萩原氏は、守備での「トンネル」と呼ばれるミスをした高橋氏がベンチに戻った際のユーモラスな一言を振り返りました
高橋氏は元々、俊足で巧打の遊撃手として知られ、守備においても名手のイメージが強い選手でしたが、エラーが多かったことも事実です
特に「江夏の21球」で有名な1979年の日本シリーズ、広島対近鉄戦では、全7試合で12安打を放ち、打率・444という素晴らしい成績を残し、シリーズMVPを獲得しました
一方で、9回裏の無死満塁という極限のピンチは、彼自身の守備ミスが引き金となったことを認めており、「打球が来たら100%エラーする自信があった」と振り返っています
しかし、そのような状況でも動じない心の強さが彼の持ち味の一つです
萩原氏は、高橋氏のエラーにまつわる思い出を「ヨシ(高橋氏)のエラーで覚えてるのがある」と語ります
具体的には、後楽園球場での巨人戦において、遊撃手の高橋氏が見事なまでのトンネルをしてしまった出来事です
圧迫感の中、ベンチに向かう高橋氏に古葉竹識監督が厳しい視線を送っていた際、高橋氏は一言、「僕は昨日寝ましたからね」と言い放ちました
この言葉はその当時の若い高橋氏の夜遊びを暗示しており、仲間から「遊びすぎて寝てないんだろう?」とからかわれていたという背景があります
この一言を振り返り、萩原氏は「よく覚えている」と笑いを交えて話しました
高橋氏の気さくな人柄とともに、彼の思い出深いエピソードが観客を楽しませると同時に、昔のプロ野球界の雰囲気を伝えることができました
萩原康弘氏の話を通して、高橋慶彦氏の意外な一面が浮き彫りになりました。プロ野球選手としての高い技術だけでなく、人間味あふれるキャラクターもファンを魅了します。過去のエピソードを通して、選手たちの絆や友情が伝わってくるのが素晴らしいですね。
キーワード解説
- トンネルとは?守備でボールが体の下を通り過ぎることを指し、守備ミスの一種となります。
- 江夏の21球とは?1979年の日本シリーズで江夏豊選手が記録した、緊迫した投球のことを指し、プロ野球屈指の名場面とされています。
- エラーとは?野球において、守備側がミスを犯して相手チームに好機を与える行為を指します。

