カブス、先発ローテーションの強化を計画 日本人投手今井達也の獲得に本腰
シカゴ・カブスのジェド・ホイヤー編成本部長が8日(日本時間9日)にウインターミーティングの会場で現地メディアに対して、先発ローテーションに投手を1人、スイングマンタイプの投手を1人補強する計画があることを明らかにしましたスイングマンとは、先発とリリーフの両方の役割を果たせる投手のことで、チームにとって柔軟性を持った戦力となります
カブスは特に、西武ライオンズからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す今井達也投手(27)の獲得に本腰を入れていると報じられています
今井は日本での実績を元に、メジャーリーグでも成功を収めることが期待されている若手投手です
一方、カブスの先発ローテーションにおいて、FAとなっていた今永昇太投手(32)がクオリファイングオファー(QO)を受け入れる形で1年契約を延長しました
このQOとは、フリーエージェント(FA)選手に対するチームの提示で、選手が他チームと契約する際に補償ドラフト権が発生する制度です
ホイヤー編成本部長は、今永の残留が先発投手の補強に与える影響について「彼が戻ったことは、我々が非常に優れた先発投手を得たということです
今永の残留によって、今後のローテーションに何人必要か、また資金がどれだけ残っているかが明確になりました
彼の残留は予想通りできたことですし、嬉しいことです」とコメントしました
さらに、今永はシーズン最後の4~6週間においてはベストコンディションではなかったものの、シーズンの序盤には素晴らしい投球を見せていたとし、「再びそのパフォーマンスを期待しています」と話しています
今永は今季、メジャーでの2年目を迎え、左太もも裏を痛めた影響で5月5日から6月25日まで負傷者リストに入る期間がありました
しかし、復帰後の彼のパフォーマンスにはばらつきが見られ、最終的には25試合で9勝8敗、防御率3.73、117奪三振という成績を残しています
今井達也選手の獲得に向けたカブスの動きは、日本からメジャーリーグへの選手移籍がますます活性化していることを示しています。特に、今井のような若手選手に対する期待は高く、彼の活躍が現地リーグに与える影響は計り知れません。今後の展開が注目されます。
キーワード解説
- ポスティングシステムとは? 選手が日本からメジャーリーグに移籍する際、移籍先のチームが日本のチームに一定の補償金を支払うことで選手に交渉権を得る制度です。
- クオリファイングオファー(QO)とは? フリーエージェントの選手に対してチームが提示する契約オファーで、選手が他チームと契約した場合に発生する補償ドラフト権に関わるものです。
- スイングマンとは? 先発投手としてもリリーフ投手としても使える選手のことで、チームの戦術に柔軟性をもたらします。

