昨年の現役ドラフトで日本ハムから巨人に移籍した田中選手は、今季62試合に登板し、1勝3敗、36ホールド、防御率2.13と好成績を収め、ブルペンに欠かせない存在へと成長した
田中選手は「阿部監督に助言をもらいながら、少しずつ感覚をつかめてきた」と述べ、指揮官や選手会に感謝の気持ちを表明した
今季の巨人投手陣は安定感を見せ、チーム防御率は2.49と12球団中1位
移籍当初はそれに比べて少ない登板機会しかなかったことに複雑な思いを抱いていたという
「ジャイアンツと聞いた瞬間は『もう終わった』と思った」と田中選手は当時の心境を振り返ったが、春季キャンプから積極的に腕を振り、技術を磨いた
特に、今や代名詞ともなった“必殺シュート”を鍛え上げ、強打者たちの内角をえぐることで、自信を深めたという
「いい場面で使ってもらえるのが早かった
実績がない中で接戦の試合を任されるのは普通ありえないことです」と語る彼は、その信頼を裏切らない結果を残し、次第に計算が立つ存在となっていった
そのため、今季オフもさらなる成長を目指し、練習に取り組む意向を示した
田中選手は「精度も球速も、全てにおいて上げていきたい」と熱意を語り、来季も巨人のブルペンを支える存在として期待されている
田中瑛斗選手の成長には、指揮官の助言が大きな役割を果たしたと感じます。これまでの苦労を経て成長した姿は、他の選手にとっても励みになるでしょう。新たな環境で得た自信を生かして、来季もさらなる活躍を期待したいです。
キーワード解説
- 現役ドラフトとは？ 他のチームから選手が必要としている場合、選手本人の希望も考慮しながら、異なるチームに移籍できる制度です。
- ホールドとは？ リリーフ投手が試合終了時に勝っている状態で登板し、3点差以内のリードを維持した場合に記録されるものです。
- シュートとは？ 投手が投げる球種の一つで、右打者に対して内角に食い込むように投げる球です。
