ロッテ・唐川、投手陣最年長として再起を図る

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千葉ロッテマリーンズは、来季に向けて投手陣の大幅な再編成を実施する

美馬学選手が引退し、石川歩選手や沢村拓一選手が退団する中、唐川侑己選手が最年長の投手としてチームに残ることとなった

唐川選手は2007年の高校生ドラフト1巡目で入団し、08年から22年まで15年連続で公式戦で勝利を挙げた

ただし、その記録は23年に途絶えることになった

特に昨季は先発に復帰し、3勝(2敗)を挙げたが、今季は登板が限られ、1勝に終わった

しかし、唯一先発した9月23日の西武戦(ZOZOマリンスタジアム)では、7回3安打無失点の圧巻の投球を披露し、その実力を証明した

特に、この試合での最速球は148キロを記録し、カットボールを主体としたピッチングが光った

なぜここまで速いカットボールが投げられるのか、唐川選手にインタビューを行った

彼によると、ここに至るまでのアプローチは3つの段階に分けられるという

第1段階では、肘の怪我によって失った球速を取り戻すためにフォームを再構築

これにより、スライダーがより直線的に投げられるようになり、それがカットボールに進化した

初期段階では130キロ台後半が限界だった

第2段階は、イップスに悩まされた時期

正確にはストレートに対してイップスを発症し、スライダーやカーブは投げられる状態だった

唐川選手は、「スライダーを速くすることを目標としていたが、その過程でカットボールに近いボールが形成された」と振り返る

最後の第3段階では、「ボールの右半分を切るイメージ」に変えたことで独自のカットボールが確立された

通常はストレートに変化を加える方法論が主流だが、彼の場合は逆のアプローチを取った

この改良にも関わらず、唐川選手は自身のカットボールが完璧な形になったわけではないと語り、「毎年、体調や技術が変化しているため、試行錯誤は続いている

今はフェーズ3.0です」と続けた

また、ロッテは今年のドラフトで5人の投手を指名している

新たに加入する選手たちにとって、18年間プロの世界で活躍してきた唐川選手の姿勢が、良きお手本となることだろう

今回の唐川選手の再起の道のりは、厳しいスポーツ界での挑戦を象徴している。彼の経験と努力は、新人選手にとって貴重な教訓となるでしょう。投手陣の再編成が行われる中で、唐川選手の活躍がチームの士気を高めることが期待されます。
キーワード解説

  • カットボールとは?:王道のストレートに比べ、バッターへの直線的な変化が特徴の球種で、打者を幻惑する効果がある。
  • イップスとは?:投手が精神的な障害により、普段の投球ができなくなる状態を指し、ボールの制御を失うことが多い。

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