元プロ野球選手、小林敦司氏が新たな人生を歩む:パティシエから独立リーグコーチへ
元広島カープ投手の小林敦司さん(53)が、北海道・別海町に移住し、独立リーグの別海パイロットスピリッツで投手コーチを務めている小林さんは1990年のプロデビューから約11年の選手生活を経て、2011年には自身のカフェを開店し、パティシエとしても成功を収めた
今回、第二の人生を歩むきっかけとなった経緯について振り返った
プロ野球人生の終焉と新たな挑戦
1990年のドラフトで広島カープに入団した小林さんは、サイドスロー投手として知られ、1995年にはプロ初勝利を挙げたキャリアのピークは1999年で、30試合に登板したが、2000年オフには広島から戦力外通告を受けた
これは選手にとって非常に厳しい現実であり、通常は「戦力外」とは、チームの必要とされないと判断されたことを意味する
その後、小林さんはロッテに移籍し、6試合に登板したが、再び戦力外通告を受ける
現役続行の夢を果たせず、苦渋の決断を下すことになった
「当時はトライアウトも始まっており、自分を試す場を求めたが、肩の痛みで実現できなかった」と振り返る小林さん
新たな職業への転身
プロ野球選手としてのキャリアが終わった小林さんは、父親が経営する割烹で修行を始めた「最初は楽な道を選んだと思ったんです
親の下で働くことは一見、楽なように感じましたが、実際には厳しい職場環境でした」と述べる
その後、母親の影響でパティシエの道へと進み、様々な店舗で修行を重ねた
2011年には東京・代官山にカフェレストランをオープン
小林さんの看板メニューであるチーズケーキは人気を集め、メディアでも取り上げられるほどの成功を収めた
別海町での新たな挑戦
2023年に別海町に移住した小林さんは、独立リーグの別海パイロットスピリッツで投手コーチとして選手育成に励んでいる「野球の経験を生かし、若い選手たちに技術や精神面でサポートできれば」と意気込んでいる
プロ野球選手からパティシエ、そして今はコーチと、多様な経験を積んできた小林さんの生き方は、多くの人に勇気を与えるものとなっている
小林敦司氏の物語は、プロ野球選手という華やかなキャリアを経て新たな挑戦に踏み出した姿を描いています。特に、彼のカフェでの成功や選手育成における情熱は、多くの人にとって感動的です。このような生き方は、人生における転機の大切さを教えてくれます。
キーワード解説
- サイドスローとは?:サイドスローは投球時の腕の動きによってボールの投げ方を変える技術で、ボールが横から放たれるため、相手打者にとって打ちにくい投げ方とされています。
- 戦力外通告とは?:プロスポーツにおいて、チームから選手に対して契約更新を行わない旨を伝える通知です。これにより選手は他のチームでの契約や引退を考えなければならなくなります。
- トライアウトとは?:スポーツ選手が他のチームにアピールするための公開テストで、選手が自らのパフォーマンスを見せる場です。

